見出し画像

女子護身術4

この日の技法の特長は、拳を握る練習を必要とする空手の突き・蹴りなど難しいものは除くということにあった。指一本で十分な効果を得られる急所攻めのやり方、当身それも経絡を活用したものが選ばれていた。
この他、私が知っている各派柔術の奥伝も惜しみなく披露されていた。こういった技法はその術理を活用・応用したもので一見何気ないような動きに見えるが、実は極意である。また、二段打・三段打の連続当身からの入身技など、技法的には相当高度な内容を含んでいた。
助教たちは自分たちも初めて体験する技法を素人相手に説明指導しなければならなかった、当惑・困惑したのも無理はない。
また、しかも僅かな時間(2時間)に相当濃い内容が詰め込まれており、武術について全く素人の女性職員にとっては、何が何だか分からなかったのではないかと、危惧している。

さて、全部で6項目に整理されていた講座の内容はどのようなものであったのか、鶴山先輩の許可が得られたので、その概要を紹介する。
1抜手と当身
(1)両手取り・片手取りからの抜手
(2)抜手から急所への二段打ち(連打)
(3)女性にも出来る急所当身法の各種と入身変化
これらは、入門編として、説明の後、号令による集団指導で行われた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?