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骨法の堀辺が来た(続)1

鶴山晃瑞先生に対する「堀辺正史の抗議事件」の顛末については、「骨法の堀辺が来た」で紹介したところです。今回からその発端となった、「綜合武術合気会号外」の記事(読みやすく編集したもの)を紹介します。
 
「骨法52代司家堀辺師範の誤解釈を正す」ACC講師 鶴山晃瑞
大好評で連載中だった「私の中国拳法考」(長野太郎)を一時程中断させていただき、表題について私の論評を掲載することとする。
ベースボールマガジン社発行の『空手と武術』6月号よりプロレスのグレートカブキの先生としてマスコミに新登場した「骨法司家52代師範を名乗る拳法家」が現れた。この人によると骨法発生の起源は万葉集と密接な関係があると言う奇想天外なもので「民族拳法・柔術史観」なるものを連載し始めたのである。堀辺師範の写真を見ると容姿こそ変わっているが私の知っている顔である。7年前(昭和53年3月発行『換骨拳入門』)では、新羅三郎源義光伝来の「換骨拳第40世宗家」を名乗っていた堀辺一夢氏であったからだ。大東流合気柔術の源流である換骨拳第40世宗家が骨法52代司家といつ頃になって変身したのか?その事情はわからないが、かつて換骨拳の宗家を名乗っていたことを知っている私たち(電電武道研究グループ)は、またまた臆面もなくヤルネ!!とその厚顔ぶりを話題にしていたところである。ACCの長野君などは「ベースボールマガジン社ともあろうものが、あんな変なものを載せて???」と言っていたが、その話題の人物が7月号に私の書いた『図解コーチ合気道』の文章を引用して、大東流の基礎技法(両手及び片手持)に対し、歴史音痴とサムライ風俗音痴の批判を公表してきたのである。私は大東流の代表者としての立場だけではなく、私が発表した著作物に対して堀辺正史が挑戦してきたものとしてこれを受けとめ、彼の過った短絡的な直言に対して私の所感と、堀辺正史に対する感想と意見を会員諸兄に対し報告すべき義務があるものと、強く痛感するものがありましたので、ここに私の考え方を公にさせていただくことにします。(続)


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