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杖道護身の形9

(承前)
4折りたたみ傘を持った場合の当身
傘を活用する当身としては、突きが最も有効であります。傘で打ちますと曲がってしまい、傘が壊れるだけでなく、打ちの威力・効果も期待できません。突きの場合、相手の目標点に対し直角に当てる、そのように突出すことが大事です。また、単に突くのではなく捻り(内旋)を入れ、突く場所に注意しておけば危急の場合に効果を上げることができます。(完)
補足説明:得物による突きや打ちは、得物の掴み方(握り方)にポイントがあります。得物を自分の体の一部(骨の延長)として扱えるようになれば本物です。武器技で稽古を要するのはこのことがあるからです、いわゆる「手の内」のことです。
いざというときは、室内外を問わず、手元にある物を相手に投げつけ、ひるんだ隙に逃げる、これがお勧めです。この際、目線を封じるように投げることが大事です。早く・強く投げる必要はありません。機先を制すればよいだけです。
日本伝合気柔術では、実践「護身法」として日常生活の心得が口伝されます、昔で言うところの「旅の心得」です。何もないことが一番ですが、気を付けていても、何かに巻き込まれることはあります。有備無患、備えあれば憂いなしということでしょう。
今回で「杖道護身の形」は完結です。

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