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女子護身術1

鶴山先生は、日本電信電話公社合気杖道部のリーダーとして様々な活動をしていました。その活動の一つに「ブラックベルト会」の結成がありました。当時の先生は「一般の町道場の二三段クラスの者は有資格者(有段者)とは認めない」との方針で、そのレベルの会員は皆白帯を締めていたようです。そんな中、当時の高弟による、幹部会のような部内組織を立ち上げたのでした。
なお、資料によると当時の合気杖道部では、助手に任命された者以外は白帯、助手は原則として養神館二段以上とされていました。また、その呼称は「先生」「指導員」「助教」「助手」又は「先輩」とし、普通部員との区別をしていました。
 
今回はこの会が中心となって、昭和43年7月に開催した護身術講座「女子護身術」について、当時の会報を元に紹介します。参照した会報は「電電ブラックベルト」準備委員会幹事高橋洋介氏による寄稿です。なお、同氏については『図解コーチ合気道』に指導員としての演武写真(126頁)が掲載されています。
 
「合気道の人が護身術というと、必ず2か条や3か条を持ち出す。相手(講座の対象者)は素人である。相当な練習を積まなければ習得し得ない技法を説明しても意味がない」と鶴山先輩は「女性を守るための護身術講座」開催前に語っていた。

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