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私たちは、如水グループの一員として、会社が抱える様々な問題に対し、専門性の高いサービスの提供を目指しています。このサイトでは、表示関係の法令について皆様に情報提供を行うことを目的としています。

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有利誤認表示とは

1 有利誤認とは   前月でも書きましたが、有利誤認とは、   商品又は役務の価格その他の取引条件について、 ① 実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示 ② 当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示   を指すとされています。    たとえば、他社商品と同じくらいの容量しかないのに、他社商品の2倍の容量と表示することなどがこれにあた

    • 優良誤認表示とは

      1 優良誤認表示と有利誤認表示  優良誤認と有利誤認について説明していきます。   優良誤認と有利誤認、似たような言葉で区別がつきにくいと思います。   それぞれ、どのようなものかというと、   優良誤認とは、   商品の内容について   ① 実際のものより著しく優良であると示す表示   ② 事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示   を指すとされています。    たとえば、国産有名ブ

      • 景品表示法の規制対象~「事業者」性、「自己の供給する」について

        1.うちの団体・企業は景表法の規制対象?今回は、景品表示法(以下、「法」といいます。)により、表示を規制されるのは誰か、規制される主体のお話をしたいと思います。 まず、法は、不当表示に関して、「『事業者』は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない」としており(法5条柱書)、規制の名宛人は、「事業者」ということになります。 ここでの事業者について、法は、2条1項に定義を置いておりまして、そこでは、「商業、工業、金融業その他の

        • 「表示」に関する事例紹介(平成25年10月17日付・H(25)S11)

           自社の事業に関して景表法違反がないように気を付けたい、と考えたときに、景表法が問題になる「表示」にはどのようなものが含まれるのか(含まれないのか)ということを考えるのは重要なことです。    もっとも、「表示」という単語から一般的にイメージできる範囲だけがこれに当てはまるのだと安易に考えるのは大きなリスクがあります。この点については、前回の記事で、「表示」の解釈の難しさについて解説しましたが、今回はその具体的な事例について紹介します。 事案の概要 過去には、商品販売の際の

        有利誤認表示とは

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        • 景品表示法早わかり
          3本

        記事

          景品表示法における「表示」とは

          前回ご説明した通り、景品表示法は、「不当な景品類及び表示による顧客の誘引を防止するため」(同法1条)の法律です。 この「不当な表示」がどんなものかについては、同法5条において定めており、これらに該当する表示が同法により禁じられています。 ところで、そもそも「表示」とはいかなるものでしょうか。 景表法上の「表示」とは景品表示法は、同法2条4項において、「表示」に関する定義をおき、そこでは、以下のように定めています。 顧客を誘引するための手段として、事業者が自己の供給する商

          景品表示法における「表示」とは

          景品表示法の概要(連載1回目)

          1 景品表示法の概要  1日1回飲むだけでみるみるスリムな体形に!   通常価格10万円のところ、本日限り限定50名様に1万円で提供     テレビやインターネットなど、様々な広告表示を目にする機会が多くあ  ります。  最近ではテレビCMやチラシだけでなく、インターネットメディアの発達によって、インスタグラムやYouTubeなど、今までとは違った広告手段も増えてきています。  事業者の方も自社の製品やサービスをアピールするために、様々な宣伝活動を考えているものと思いま

          景品表示法の概要(連載1回目)