日記170920

話を聞いている間、鼻の奥がつーんと痛み目の淵から涙が染み出てくるがそれが一滴でもこぼれてしまわないよう全力を注いだ。
呼吸が乱れ言葉も上手く紡げなくなっていたが、気丈な振る舞いをするよう最大限心掛けた。
会社をあとにするとほぼ同時に視界が歪んだ。
こんな事でいちいち動揺するなんて悔しい。情けない。惨めだという気持ちでいっぱいになった。
ハンカチを取り出して目元に当て、2、3回深呼吸をしたら少し落ち着いたのでこのまま電車に乗って帰れそうだと思ったが、少し経つと気持ちとは裏腹に堰を切ったようにぼろぼろと涙が溢れ出し、歩くリズムと同じ速度で地面を濡らした。
声が聴きたかった人に電話をしても出なかった。懲りずに3回も電話したがそれでも繋がらなかった。
くしゃくしゃの顔で帰宅した。
気が滅入っていたし、なにも考えたくなかったのでしばらく横になっていたが、少ししたらお腹が空いたのでインスタントのカレーうどんを食べた。23時。何時もなら後ろめたさを感じる時間帯。
私の好きなマルちゃんのカレーうどん。ほぐし卵を入れると見てくれはよくないがこの美味しさは否定しようがない。
お腹が膨れると、道で、人目も気にせずに泣いたのはいつだったか考えるなどした。そもそもそんな事があったのかも思い出せない。どうでも良くなったのでそのまま寝た。負の感情は長続きせず、いつも忘れてしまうのは私の長所であり短所だ。
次の日の朝、起きてカーテンを開けたらこれでもかという程の綺麗な秋晴れの空だった。
いい天気だねと言われたので、いい天気だねと言った。
鏡を見たら顔が水風船のようにむくんでいたのですっぴんで出勤した。

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