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皆さん、こんにちは!


先月後半はお休みを頂いたので、約1ヶ月ぶりの投稿になります、お久しぶりのももこです。(久しぶりすぎて、はじめの2~3行の挨拶を書くのにとっても時間がかかりました(笑))


大学生の春休みは長いと言いますが、あっという間に折り返し地点になってしまいましたね。何だか、時の流れの速さを切なく感じる今日この頃です…。皆さんはいかがお過ごしですか?


私はと言いますと、2月には、ディズニーランドに2回ほど遊びに行ったり、人生初の能楽鑑賞をしたり、それは充実した日々を過ごしておりましたが、現在は実家に帰省中。母に「こういう時くらいしか休めないんだから、ゆっくりしていきな~」と言われたのをいいことに、のんびりだらだらとした毎日を送っています(笑)。


そんなわけで、本日のブログは、ナマケモノ(になりつつあるももこ)が実家からお届けします!どうぞ、皆さんも、(ナマケモノみたいに)ごゆるりとお付き合いくださいませ…。


***


実家に帰ってきたとき、1番に私の関心を引いたのは玄関先にあるプランターと、そこに植えられている“何か”。どうやら母と姉は“バジル”と呼んで大層かわいがっているらしい。


夕食のとき、我が家に迎えられた“バジル”について聞いてみた。


私「そういえば、最近バジル育ててるの?」


母「ああ、そうそう」


姉「私が名付けたんだよ~」


私「ん?「名付けた」ってどういうこと?バジルはバジルでしょ?」


姉「ううん。あれ、菜の花だよ」


私「へ…?」


紛らわしいことこの上ない。姉は菜の花に、わざわざ“バジル”という名前を付けたというのだ。その菜の花は、私の地元のお祭りで開催される「菜の花品評会」に出品されるもの。いつの間にか母が地区代表として、出品する菜の花を育てることになっていたそうだ。


しかし、私が“バジル”と聞いてその正体を疑わなかったほど、プランターに植えられている菜の花は菜の花らしくない。むしろ、今すぐに葉をむしってピザやパスタに加えられそうなほど、プランターに植えられている菜の花はバジルっぽい。かわいらしい黄色い花は1つも咲いておらず、丈も本来の菜の花に比べれば10分の1にも満たないだろう。


母いわく、


「姉が“バジル”なんて名前を付けちゃったから、この子(菜の花)は自分がバジルだと思い込んで、全然成長しないんだよ!もうすぐ品評会なのにどうしよう…」


姉が反論していわく、


「確かに名付けたのは私だけどさ、お母さんだって“バジル”って呼んでたじゃん!」


うーん、どっちもどっち。


それからというものの、母は毎日プランターに植えられているバジルにしか見えない菜の花に声をかけ続けた。


「“バジル”どうする~?このまま品評会に出る?それとも、このまま家で花付ける?あんたが花付けるところまで見たいよ~」


極めつけは、


「“バジル”!こんなんじゃ、食べるところもないよっ!」


この呼びかけに対しては姉から、


「そんなこと言うから“バジル”が怖がって大きくならないんでしょ!」


と切り込まれていた。


聞くところによれば、この壮大で紛らわしい茶番劇に、父も付き合わされていたらしい。“バジル”を朝になったら玄関の外に出し、夕方になったら家の中に入れるのが父の担当である。


ある日、父が“バジル”を家の中に入れ忘れたことを、母と姉に咎められていたとき、


「過保護にも程があるよな…」


とぼそっと言ったのを、私は聞き逃さなかった。


さて、“バジル”の成長をそばで見守って数日が経ち、ついに品評会前日になった。当の“バジル”はというと…。うん、もうバジルにしか見えない。


“バジル”がバジルのまま、花も付けず、丈も伸ばさなかったことに焦りを覚えた母は、野に咲く菜の花を取ってきて植え替えるという暴挙に出ようとしたが、結局あきらめたらしい(本当は1時間くらい野生の菜の花を探しに行っていた)。


しかし、“バジル”をバジルのまま出品するわけにもいかず、家にある別のプランターに“バジル”だけ植え替えて、元のプランターは品評会の主催者側にお返しすることになったのであった。


我が家の玄関先のプランターには、今も“バジル”がバジルらしく植えられている。お祭りから数日経っても、“バジル”に大きな変化はない。


“バジル”よ。


育つも、育たぬも、咲くも、咲かぬも、君次第。


どうか、私にそのたくましい茎を、かわいらしい花を見せておくれ。


(※筆者は一貫して菜の花について書いています)


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本日は、我が家の紛らわしい珍事にお付き合いいただき、ありがとうございました!それでは、また!