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モデルテスト(LBOモデル 出題編)

財務モデルのテストの一例を紹介 その②。
今回はPEファンド業界へ転職する時に必須となるLBOモデルを紹介します。
前回紹介したこちら↓のモデルテスト その①で「財務3表は完璧だぜ!」という方は是非チャレンジしてみて下さい。

なお、PEファンド業界へ転職する上で、LBOモデルについては「これが出来ればPEファンドへ転職できる」という訳ではなく、「これが出来て及第点」という程度と認識しておいた方が良いです。モデルが組めることは加点要因にはならず、できなかったら減点要因(というかほぼ落ちる)という所がほとんどだと思います。(私個人の意見です。)

LBOモデルテスト

今回ご紹介するモデルは初期的な検討を想定した簡易LBOモデルです。
以下の前提に基づいて財務諸表のプロジェクションを作成し、リターンを計算して下さい。(テスト時間:1時間)

前提条件

売上
 当初2年間は3%成長、3年目~4年目は2%成長、5年目以降は1%成長
粗利
 直近期(2022/3E)を起点に、毎年0.25%ずつ改善
販管費
 直近期(2022/3E)と同額でフラットに推移
減価償却費
 直近期(2022/3E)と同額でフラットに推移
(設備投資は償却費と同額で推移)
税率
 直近期(2022/3E)と同水準の32.0%で推移
運転資本
 直近期(2022/3E)と同水準のTurnoverで推移
のれん
 償却無し
その他
 直近期(2022/3E)と同水準で推移

取引前提
エントリー:
 
2022年3月末に株式100%を取得。
 EBITDA(2022/3E)に対してEV / EBITDA 7.0xで合意。
 最低現預金は100億円。

シニアローン(TLA及びTLB):
以下の条件で銀行と合意。
 TLA:EBITDAの1.5x、金利2.5%、元利払いは年2回(半年毎)、期間:7年、元金均等返済
 TLB:EBITDAの3.5x、金利2.5%、利払いは年2回(半年毎)、期間:7年、期限一括返済、キャッシュスイープ:元利払い後のCFの50%
 アップフロントフィーは2.0%で、その他FA、DD費用として20億円を想定。(資産計上は無し)

エグジット:
 
EV/EBITDA 7.5xで株式譲渡により売却。
 最低現預金の想定はエントリー時と同じ。


解答例については後日ご紹介します。
ご質問等あればコメント、Twitterのリプ/DM、質問箱へご連絡下さい。

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