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金曜日、怒りのラム肉専門店

来ない。まだ来ない。
約束の時間を30分過ぎてもやって来ない恋人にブチ切れていた金曜日。

「新大久保で夜ご飯を食べよう。」と言ったのはそっちではなかったのか?

LINEの返事がない。電話も出ない。
どういうつもりだ?

新大久保駅前が人でごった返していることとか、手がかじかんで冷たいこととか、全部にイライラしてきた。

終業前、「チャンジャ食べたいな、海鮮チヂミも外せないし、プデチゲもいいよね〜」とワクワクしていたあの時間はなんだったんだ。
今から家帰ってご飯作る?何か買って帰る?いやもう外食モードになってるし!

もうあんなやつ放っといて、この辺で美味しいご飯食べて帰ろ!!

あ、そういえばあの店行きたいんだった。

…という経緯で、前から気になっていたラム料理専門店に行ってきました。
その名も、大久保にある「小牧謡 羊湯館(シャオムヤオ ヤンタンカン)」。

普段、外で1人で夜ご飯を食べることは滅多にないのですが、この日はムシャクシャしていたので怒りに任せて入店してみました!えいや!

入ってすぐに感じる、濃厚な羊肉の香り。
苦手な人だと思わずウッとなるかもしれせん。そのくらいの濃度。

お店の看板メニューはラム肉のスープのようですが、これは本当にラムの全てが溶け出していてハードルが高そうだったので、まずは串焼きからいただくことにしました。

せっかくなので青島ビールを注文。ついでにピータン豆腐もいっちゃいましょう!

料理が出てくるのを待っている間、スマホをいじっていると、恋人からメッセージが。

「ごめん今日めっちゃ残業あった!」

…残業??

昨日、何時くらいに新大久保着きそう?と聞いたら、18時には絶対着ける、と言っていたのに?今の期間は残業無いと言っていたのに??
怪しい…。

「もう1人でご飯食べてます。」

と、ほんのり怒りを込めた返事を返したところで、ビールとお料理が到着。
週末の晩酌タイム、スタートです!

ピータン豆腐、本来はおそらく何人かで分けて食べる用なので、普通に一丁くらいありました。

ちょい固めの絹ごし豆腐に絡む、ラー油の効いたピリ辛ダレ。
大きめに刻まれたザーサイもアクセントになって、モリモリ食べられます。
豆腐なのでいっぱい食べてもヘルシーなのが嬉しい。

そしてメインのラム串焼き!
クミンをはじめとした各種スパイスが効いていて、ワイルドな味わいです。
噛み締めると、ジャワっと滲み出る脂がジューシーで美味しい。

ピータン豆腐とラム串焼き、なかなかいい組み合わせでした。
今の季節でも全然美味しいけど、夏の暑い日にこのセットで呑んだらめっちゃ良さそう…!!仕事終わりの楽しみが増えました。

ちなみに、横にいたお客さん(店員さんと中国語で会話していたのでおそらく中国の方)は、ラムスープとナンのようなものを一緒に食べていて、上級者感あり。

ラム料理専門店ということもあって普段見かけないようなメニューが並んでいたので、定期的にお伺いして、気になる料理を制覇していきたいと思います。

美味しいご飯を食べたら怒りの気持ちなんかどこかに行きました。
結局、大遅刻した恋人とは私の自宅近くで合流。

開口一番、
「ごめん…さっきのは嘘で…、電車乗ってたら眠くなってめっちゃ寝過ごしてた…。」とのこと。

そんな事だろうと思ったぜ。

付き合って3年。
過去にも、寝坊で約束をすっぽかされたことが何回かあるので、どうせ今回も寝てたんでしょ!と予想は付いてました。

ていうかそんなしょうもない嘘つくなよ!笑

確かに新大久保駅で待っていた時は心底腹が立っていたけど、逆にぽっかり時間が空いたことで新しいお店も開拓できたし。
こういう時に「やりたいこと」をストックしておくと、プランBがすぐ実行できるので良いですね。

次は、ラム焼き餃子かラム焼売を食べたいじゃがたろでした。

おしまい。


軍資金にします!