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親目線でプログラミング必修化が”あり”だと思えた3つの理由

こんにちは、カワナミです。昨今、小学校での必修化が騒がれ始めているプログラミングですが、皆さまの周りでもプラグラミングを学ぶお子さんって増えてるんでしょうか?

我が家でも会社の友人からご招待を頂き、自由さと好奇心においては父をはるかに上回る息子氏@5歳幼稚園年長とプログラミング教室に参加してきたのですが、当初の期待をいい意味で裏切る変化が訪れました。

一方で、今回プログラミング教室を受けて、「教室の内容によって子供の受け取り方や成長が全く変わってしまうな」とも思った機会でもありました。今回は「受けてみた感想」ベースのnoteとなりますが、プログラミングが教育手段として優れていると感じたポイントを考察していきたいと思います。同世代のお子さんをもつ親御様の参考になれば幸いです。

◯受講者、つまり息子氏について

現在幼稚園年長。今なりたいものは宇宙飛行士兼、宇宙科学者兼、火山学者兼、ポケモンの歌の歌手。エッジワース・カイパーベルトの詳細について説明を求めつつ、「そこでポケモンの歌を僕が歌ったら地球に上手く地球に届く?」なんて言い出す、可愛げがあるのかないのかわからない好奇心だけは立派な5歳児です。
最近はnintendo switchやスマホゲームに味をしめ始め、ゲームやらせろとしつこいため「プログラミング覚えたらゲーム作れるから頑張れ、自己調達をせい」と適当なことを言いながらプログラミング教室に連れていくことにしました。
この時点では特にプログラミングに対しての明確な期待はなく、「どうせやるなら早めにどんなもんか経験してみるか」程度の気持ちでした。

◯プログラミング教室について

今回、プログラミング教室は会社友人の鳥巣さんの会社、株式会社sally127の開業1周年のイベントとしてお招きをいただきました。奔放な息子がどうこの機会を活かすのか、見てみたくなる案内文に惹かれて即日申込み。

** ◯案内文※抜粋**
無事に1年を迎えられたことのお礼として、お子様向けのプログラミング教室を開催することに致しました。株式会社Sally127は愛情あふれる社会をつくるを理念とした会社です。その理念の実現に向けて、私たちがとても大切にしていることがあります。それは「固定観念に縛られず、自由に自分ありたい姿や能力を発揮すること」です。

最大の特徴は親の同席NG。幼稚園児を持つ親御さんは「え!?」となる方が多いと思いますが(息子氏は幼稚園児なので私も一瞬たじろぎましたが)、今後必修になるプログラミング教室なんて学校でやるので親がいてあーだーこーだ口を出すほうが害なのかもしれません。実際に案内文にも下記のような記述がありました。

・当日親御さんの同伴は出来ません。理由は、「お子様の作品を自由に創る」ことを目的としたプログラムだからです。大変恐れ入りますが、お送りとお迎えをお願いします。

◯プログラミングの内容について

プログラミング言語ですがMITメディアラボが開発した小学生でも簡単にプログラミングができるソフトウェア「SCRATCH」を用いた75分の講座で「ゲームを作ろう」が当日のゴール。

行きの電車でのスマホゲームをさせず、「プログラミング頑張ったらいつかゲームを作れるから頑張れ」と適当にけしかけた身としては渡りに船。「ほらお父さんの行ったとおりだろう(想定より早いけど)」と言った自分を嫁氏が冷ややかな目で見ていたのは内緒です。

※ちなみにscratchはwebで使うことができ、iPadでもOK。アニメーションやゲームを作ることが可能で子供だけでなく大人がちょっとしたゲームづくりにハマることも多いとか。NHKでは子供向け番組にも使われていますね。

・公式サイト(リンク先は日本語サイトが展開されています)

・NHKサイト(Why!?プログラミングという子供向け番組で登場)

◯プログラミング教室を受けた結果

席を外してからおおよそ1時間後、戻ってみると、彼はしっかりとゲームを作り上げていました。(猫を動かして、ひたすら迫りくるアルファベットの”H”をかわし続けるという、色欲煩悩から逃げ回るおっさんをあざ笑うかのような作りでしたが)

そして目の前にいるのは、目をキラキラ輝かせ、未だにパソコンから離れようとしない息子氏。おい、行くぞと言ってもなかなかやめない。
聞くと、75分間質問以外ほとんど喋らず黙々と作っていたとのこと。5歳の子供にとっては決して簡単とは言えないプロセスの仲、なにが彼を集中させたのか?気になって講師の鳥巣さん・小野沢さんに聞いていく過程でプログラミングが教育に優れている3つのポイントが見えてきました。

◯プログラミングが教育に良いと思った3つのポイント

今回のプログラミング教室を経て、親として受けて良かったな、今後プログラミング学習がるといいなと思ったポイントは以下の3点。

1.子供の楽しみ方に「遊びを作る」が加わる
2.ものごとの「構造」で理解し始める
3.あちらを立てればこちらが立たずの受容

抽象度が高くて「なんのこっちゃ」という話ですのでひとつずつ順を追って説明していきたいと思います。

1.子供の楽しみ方に「遊びを作る」が加わる

常日頃から思っていることで、ゲームは遊ぶのも楽しいけど、作る側になるともっと楽しいというものがあります。
早い話、今回のプログラミング教室に通ったあとから、長男がSwitchをやらなくなりました。プログラミングの続きをし始めたりクリスマスに買ってあんなにポケモンをハマっていたのに今は手作りで釣りゲームを作って次男と遊んだりと自分でルールを決めて遊びを作ることを始めたのです。

人が作った遊びって、自分のコントロールできる範囲が制限される。子供だろうと大人だろうと、このコントロールのできなさ加減にストレスを溜めることもあるでしょう。
そんな中で、「自分の望む世界を、自分で作ってよい、作ることができる」という習慣ができたのは非常に良い経験だったと思います。

2.ものごとを「構造」で理解し始める

今回利用したscratchは、命令のブロックを組み合わせてゲームを作っていくわけですが、眼の前で起きている現象(例えば、猫が画面内を縦横無尽に駆け巡る)は「幾つかの命令の連続によって動いている」ということが5歳の長男にとっては目からウロコだったようでした。
なにかうまくいかないことがあると、幼稚園児くらいだと感情的になってしまい改善どころではないというのが日常茶飯事です。

長男はプログラミング教室後のある日、幼稚園に遅刻して先生から大目玉をいました。普段ならば気をつけるといいつつまた朝のグダグダがリピートされるわけですが、その日はいつもと違う行動に出ました。
それはなにか?一日の行動予定を急に書き出し始めたのです。ちなみに自分も妻も一切何も言っていません。

彼いわく、「うまくいかないことが出たら直す」とのことで「構造」を理解できるようになったことで、改善するという武器を手に入れたのでした。
こればかりは普段親から口で言っても簡単に身につくものではないのでありがたいものです。

3.あちらを立てればこちらが立たずの受容

プログラミングを黙々とやり続ける息子を見ていて「なんか凄いな」と思いつつ言語化できなかったことがあります。
これについては田端大学初代MVPの福本さんにコメントを頂いて正体に気づきました。

絵本にしても、ゲームにしても子供が小さいうちに体験するものはゴールとルートが用意されているものが非常に多いです。ところがプログラミングとなると、やりたいこと(ゴール)があってルートは自分で選べたとしても簡単にはたどり着くことができません。
一回やってみて、うまくいかないと前の段取りに戻って、直してみると次はそのさらにその前の段取りを直さなければ行けなくて…と言ったことが起こります。実際社会に出たりすると当たり前のように直面する「あちらを立てればこちらが立たず」を体感的に、そして早期に経験できる。
そして起こってしかるべきものだと受容できるということは、何かにチャレンジするにあたって「すぐにくじけない」「怖がらずにやってみる」を自然にできるようになるのではないかなと思えた出来事でした。

◯最後に、プログラミング必修化に思うこと

振り返ってみると改めて、プログラミング教室により子供の成長・変化を感じ「必修化はアリ!」と思えた経験でした。
どうしても感情が学習を邪魔する幼稚園児~小学生にとっては早い段階で触れることで、得たいものを自分で得ていく力が前倒しで身についていくのではないかというのが感想です。
ただ、学習の方法に当たっては1点気になる点は残っています。それは「教える人のスキルが非常に高く求められるのではないか」ということです。

今回、講師を務めていただいた小野沢さんはご自身が14歳からプログラミングを始めた経験をお持ちで鳥巣さん同様「固定観念に縛られることなく、自由に自分のありたい姿や能力を発揮する」という強い想いをお持ちでした。長男も一つ一つの行動を止められたり、否定されたりすることなく丁寧にアドバイスを頂きながら自分がやりたいことを表現していったようです。

しかし、学校教育でプログラミング経験のない担任が同じように教育を施せるのか?という点については少し疑問が残ります。
願わくば、プログラミングの授業が「暗記」の学習となり「正解」以外は矯正されるという内容にならなければ良いなと思います。

以上「親目線でプログラミング必修化が”あり”だと思えた3つの理由」でした。
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川波 佑吉(twitter @ykch_

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