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女性に言われた一生忘れられない絶妙なフレーズ3選

女性に言われて、なぜだか記憶に残って頭から離れない、恐ろしく力のこもった言葉たちがある。


例えば、大学で一番可愛いと言われていた"えりちゃん"が遅刻してきた時のこの一言。


「えりの"り"は利己的な"り"だから」




どーっんと思わず効果音をつけたくなる。

多少のわがままは黙認してちょうだいと言わんばかりの強気な姿勢に心を打たれる。たったその一言に恐ろしい力が宿っているようだ。

「私、わがままだから」とかではなく、「えりの"り"は利己的な"り"だから」と言うことで、本質的にわがままであることをみんなに一瞬で伝えることに成功している。速やかに怯まずにはいられない。

(ちなみに惜しくも落選漏れしたのは、同じこの子が言っていた「モテてしょうがない、私は妖精さんだから」です)



エントリーNo.1:たぬき


次に思い出すのは"たぬき"だ。

独特なLINE名「🦝🦝🦝🦝🦝」を指摘したときの一言。


みさちゃんという友達がいきなりLINE名を「🦝🦝🦝🦝🦝」に変えた。

ん?と思い、みさちゃんに「なんでたぬきにしたの?」と理由を聞いてみた。

するとまず「いやあれ、"たぬき"じゃなくて"あらいぐま"だから」と真剣に言われた。

今これを読んでいるあなたと同じように、頭にクエスチョンマークが浮かぶ。

「"あらいぐま"って打たないとあの絵文字に変換されないってこと」

な、なるほど……で、なんでLINE名たぬきにしたの?と聞くと、こう云った。


「私、たぬきだから許してくれ、なんもできへんねん」

「その言い訳のためにたぬきにしてる」



まさかの言い訳がたぬき。


あまりに突拍子もないことを言われたので一瞬ぽかんとしてしまったが、一理ある、確かにたぬきならまぁしゃあないかと思う。


「クレームをつけてくる人は人間ではなく猿だと思ったらいいよ。そしたらむかついてこないから。猿が何してきてもいちいち怒ったりしないでしょ。だって猿なんだもん」と女性の先輩に言われたことがある。

人前で緊張しない方法として「ジャガイモだと思えばいい」もよく聞く。

LINE名の「🦝🦝🦝🦝🦝」はおそらくそういう類いなのだろう。


猿やジャガイモではなく、たぬき。


僕にはまったく持ち合わせていなかったその予想外の尺度、安易な喩えに逃げなかったその独特のセンスに思わず好きになる。



エントリーNo.2:戦国時代の合コン


大学生の頃、合コンをした。先にその合コンに参加するメンバーのLINEグループが作られた。

当日、集合時間の1時間くらい前に、ある女性からそのグループあてに一言LINEが届いた。


「すまない。申し訳ないが……少し遅れる」




い、いや武士かっ!!

「すまない、申し訳ないが……」なんて枕詞使ったことがない。しかも合コンで、会ったことない人達のいるグループLINEで、女子大生が。

心が揺らぐ。

ちなみに結局この子とは会えなかった。一番楽しみにしてたのに。


戦が長引いちゃったのかなぁ。大事な大事な殿(しんがり)とか任されてそうだ。




エントリーNo.3:108巻


おそらく僕に好意を寄せていたある女性から

「ONE PIECEを貸してほしい」



と言われたことがあった。


おおおおおい、正気か?と思う。今の時代、この日本において、ONE PIECEを貸すことほどリスクのあることはない。

現在、108巻まで出ている。貸し借りにいったい何往復させる気だ。読み終わる(貸し終える)頃には、きっとうまくいっても付き合って別れているだろう。

白ヒゲと海軍との頂上戦争あたりで別れてしまったらどうする?もはやONE PIECEの読みたさに惰性で付き合い続けるか?


そのリスクを全て理解した上での上記の発言であるならば……


その勇気を、その心意気を讃えたい。くらくらする。好きだ。




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