もっと頑張れ?なんで?

「もっと頑張れ。」
「未来の為に、もっと頑張れ。」
また言われてしまった。

もう頑張れないところまで、頑張っているのに、まだ足りないらしい。
今をやり過ごすだけで必死なのに、未来の為
にまで頑張れと言うのか。

私に言わせれば、未来の為にまで頑張るなんて、はっきり言って欲張り過ぎだ。

そもそも頑張るというのは、人に強要される物でもない。何かの目標が内側から沸き上がり、気がついたら頑張っている状態なのが、頑張るという姿だと思うのだ。

無理やり他人から頑張らされるのは、ただの強要にしか過ぎない。

さらに言わせてもらえば、頑張ったら成果が出ると思い込んでいる人が多すぎる。

私は人生経験上、全くそうは思わない。
頑張っても、ダメなものはダメな事が当たり前な人生だ。

たまたま頑張ってうまく言った人たち(頑張ったから今がある信者)から、頑張ったら良くなる経典を聞くのは、もううんざりなのだ。

人は見た目は、ほぼ同じでも、個性・能力・置かれた環境・運… 何から何まで想像を遥かに越えて多種多様なのだ。

そして、他者が置かれている状況は、自分の想像する範疇を遥かに越えていて、それは当事者になってみないとわからない事だらけなのだ。

そう、だから安易に、
「がんばれー」なんて言葉は発してはいけない。慎重に相手の状態、状況、どうしたいのかをよーく聞いてから、言ってよいのかどうか判断する事が必要な、超取扱注意な言葉が「頑張れ」だ。
…と、思うのだ。

一通り愚痴を吐き出した所で、やっと今日のモヤモヤが薄まった。

もちろん、頑張れと言ってくれた人は善意で言っている。呆れられて諦められるよりはずっとマシ。そこは謙虚に感謝なのだが。

でも知っていてほしい。
世の中には、あなたよりずっと苦労が多い人が居る事を。甘えている訳ではない事を。
そして、頑張れる量は人それぞれ違う事を。

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