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【日記】優しさ

私は、本を読むのが遅い。
心の中なのか、頭の中なのかは分からないが、音読しているように読んでいる。
なのですごく遅い。
そして、そのことを昔からずっと気にしていた。
もちろん短所として。
若かりし頃に本に縁遠かったことにも、きっと無関係ではないと思っている。

今日ある方のnoteを読んでいたら、「遅読家」という文字が出て来た。
今まで、読むのが遅い事に劣等感を抱いてた私は、びっくりした。
こんな風に表現する言葉があるのだと。
なんだかちゃんと人格を持ってそうなこの呼び方は、読むのが遅い人にも居場所はあるよと言ってくれているようで、嬉しくなって、ちょっと笑ってしまった。

なんてあたたかい優しい響き。


私は以前から、4月に入ると今までよりずっと忙しくなると、とても不安を抱えていた。
もちろん避けて通れるわけもなく、どうしたって4月はやってくると頭では分かっていても、どこからかやってくる処理しきれないマイナスの感情と共に、日々悶々と過ごしていた。
音もなく、滑り込むように4月はやって来た。

そんな時、ある方のnoteの中で、私を射止める優しさに出会った。

温かい読者の中に、この4月から新たな環境に身を置いている方がいらっしゃったら。
真新しい生活は不安もたくさんだけど、慣れてきたらどんどん楽しんでいけると思うので、どうか気負いなく。
僕は両隣に優しげな老夫婦に座られるだけでテンパってしまうけど、あなたは今まで通りのあなたでいてくださいね! 新生活に幸あれ!

noteクリエイター海人さん

と書かれていた。

私は心の中で号泣してしまった。
4月から環境が変わる人は多勢いると言うのに、得意の自己中を発揮し、これは私に向かって書かれたものだと都合のいい解釈をして、心から涙したのだ。

なんて優しく紡がれた言葉たち。

世の中には、あちらこちらにふっと優しさが置かれている。
そんな優しさに、いつでも気付けるような人でいたい。
だけど私は、優しさを扱うのが苦手のようだ。
自己中だといつも思う。
ため息。

でもそんな私のことを、1番近くにいる人達は「大好き」と言ってくれる。
なんて、本当になんてありがたい事だろう。
いつもごめんね。

まだまだ優しさの扱いは難しいけど、それなりに人生の終盤も迫って来ているこの頃、少しでも差し上げられるよう努力してみようと思う。

noteの中で、あたたかい春を読む度に、元気がもらえる。

さてと私も頑張るかな🫧



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