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ハッシー君のネット配信を企画中である。物理塾がメインになる予定であるが、せっかくだから電子本の配信も計画していて、むろんSFも計画に入れている。じつは長らくSF小説は書いていないのだが、それが却って郷愁となって、無性に古き良き時代のSFに思いを馳せるのである。レイ・ブラッドベリ、アーサー・C・クラーク、ロバート・A・ハインライン、ヴァン・ヴォークト、ブライアン・オールディス、レイモンド・ハミルトン、チャド・オリバー、アイザック・アシモフ、スタニスワフ・レム等々、欧米SF作家の名前がとめどなく湧き上がってくる。時代は移り、小説は映画となり、2001年宇宙の旅、ブレード・ランナー、スター・ウォーズ、エイリアン、デューン、等々となっていくのだが、僕はやはり文字で書かれた小説が好きだ。古き良きSFには郷愁とロマンとそして地獄の底を覗くような迫力がある。それは絵で表すなら、ブリューゲルの「バベルの塔」である。それはキリスト教徒ではない僕には理解不可能な世界ではあるが、世界の果て、人間の尊大さと危うさ、奈落の底への転落、等々、まさにこれこそSFと思わせる世界である。まぁ、そんな大それたSFが書けるわけではないが、若かりし頃を思い出して、あえてふたたびSFに挑戦したいと思っている。
ところで、掲載の「バベルの塔」の写真は、ネットからの転載ではなく、3年前、ウィーンの美術史美術館を訪れたときに僕自身が撮影したものである。美術史美術館にはブリューゲルのみならず有名な画家たちの名画が何千点も飾られていて、撮影自由なのである。ゆっくりとソファで寛ぎながら、何十枚もの名画の写真を撮影したのであった。撮影禁止、行列を作って観る日本での公開とは何たる違いであろうか。

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