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場末のディサービス(来年は・・)

今まで何人の利用者さんを見送ってきたのか・・・・・
亡くなられた方、施設に入所された方 18年の間に普通の人の何倍も
悲しい思いをして 泣いてきた。

「なんで 利用者が亡くなる度に 泣くかな?」って言われたこともある

私にとって、利用者さんは親と同じ そんな気持ちで毎日接してきた。

看護師と二人で状態を見守る 救急車の要請 救急隊員への連絡
看護師に任せる所は任せて ご家族への連絡 救急車到着までの10分ぐらいの間にやることはたくさんあった。

いつもと違う状態 血圧は?熱は?酸素は?
「人は簡単に死なない」とは、言っても 場末のディサービスで何かあっても・・・救急車を呼ぶのは・・・ちょっと嫌
利用者さんがいるなか 駐車場に救急車を呼ぶのはどうも・・
救急車要請前に 異変に気が付き 病院に送る方が 利用者さんも
ビックリしなくて済む。
と 思っていても  呼ぶときは呼ぶ。

救急車が到着して バタバタしても 利用者さんは案外気がつかない人が
多い 覚えていても 帰りの送迎車の中では 話題にもあがらない。
午前中に入浴をして お昼を食べたら 忘れて風呂入っていないと言われる
方が多かったから 忘れたのかも。
辛いことは 忘れたらいい。痛いことも忘れたらいい。寂しいことも
忘れたらいい。
笑って 過ごそう!!
利用者さんが場末のディサービスで笑って楽しく過ごして
終わりが 少しでも楽しかったって思ってもらえたらいいな・・・

18年間 自分の事をなんにも考えずに場末のディサービスのことばかり
痛い時はロキソニンを飲んで・・我慢して 

今は好きな時に病院に行って お買い物をして お茶をして
たまにお昼はランチをして 韓流ドラマを見て笑って泣いて 
    楽しんでる。
来年はプールに行く。
私は前世は鯨だと思っている。泳いでいて気持ちよくて息ができるかもと
思い呼吸をして しこたま水を飲んだことがある。

やっぱ 人間だわ~~~~って思ったことがある。
終わりがくるまで 楽しむぞ~~~。

私の終わりの時は きっと先に終わった利用者さんが待っていてくれる
そんな気がする。

 



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