見出し画像

場末のディサービス(ありがとう)

  たまちゃんは小さくて可愛いおばあちゃん、お友達が
みんな遠くに行ったり、亡くなってしまったので 最近は家で
ぽつんと独りぼっち 近くに娘さん家族が住んでいて食事は
娘さんが作ったものを 持ってきてくれるとのこと。
卓球が大好きで 毎月卓球場?を獲得するため 抽選に行っていた
らしい。90歳ぐらいで ディ利用開始となる。

ご利用前に お宅を訪問したが、たまちゃんにぴったりのとっても
可愛いお宅だった。掃除が行き届き 手作りの物がたくさんあって
暖かい雰囲気のお宅だった💕
 不思議なことに 家の前は お墓
ある日「たまちゃん 怖くない?」って聞くと
「怖くないよ。いつも 人が出たり入ったりしてるから・・」
お墓の前には 看板があり「カラス 入場禁止」と書いてあった。
送迎に行ったスッタフは 「ねえカラスって 看板読める?」と不思議がっていた。墓地周辺にはカラスが沢山いたけど墓地の中には1羽もいなかった。多分 たまちゃんちの近くのカラスは字が読めるんだろう・・・

場末のディサービスの送迎地域は道幅が狭い場所が多く、運転に慣れていないスッタフは いつも大変だった。
時間に追われるので 早めにでて ゆっくりスピードをださないように
していた。

たまちゃんが 少しずつだけど あまり喋らなくなって、
「ありがとう」だけになってきた。ご家族に連絡 病院にも行ったけど
悪い病気はないとのこと。年相応の物忘れと言うことらしい。
食事も完食、バイタルも異常はみられない。
「たまちゃん 今からお迎えに行くね~」  「ありがとう」
「もうちょっとで行くよ、用意して待っててね。」
「ありがとう」 「ごはん 美味しかった?」 「ありがとう」
「たまちゃん お風呂よ~」  「ありがとう」

「ありがとう~」って たまちゃんらしい いい言葉です。
待ち合わせ場所まで 出てこれていたのに 準備に時間がかかるように
なり、お墓の周りをまわって 玄関まで行くようになった。
玄関の鍵の開け閉めが難しくてスッタフが開け閉めするようになった
たまちゃんちの 鍵は開け閉めが難しく 私はたまちゃんに開けてもらっていた。「たまちゃん 私 たまちゃんちに泥棒に入れないわ~」
「あははは  ありがとう」

私も ずっと 「ありがとう」って言おう!
たまちゃん いつまでも元気でいてね。

連休の中日 今日はゴミも出したし、お買い物に行きます♪
主人とお昼は外で食べよう~~って話してます。

どこに行こうかな🥰


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?