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長崎原爆投下75周年

2020/08/09

広島壊滅の僅か三日後の長崎への原爆投下から、今日で75年。被爆者の高齢化は更に進み(過去最高の平均年齢83.31歳)、その数も益々減少(被爆者健康手帳の交付が始まった1957年度以降最少)している。それに伴い、日本社会における原爆の記憶の風化も加速している。原爆投下の日の正答率は全国で3割を切っているという報告(NHK調査(2015年(戦後70年))もある。一方、嘆かわしいことに、唯一の被爆国である日本の政府は、米国の核の傘に依存していることを理由に未だ核兵器禁止条約に賛同していない。世界から嘲笑された”アベノマスク”でお馴染みの安倍晋三は(節目の75周年の)本日の平和祈念式典のあいさつでも核兵器禁止条約については触れず、長崎原爆資料館を訪問もしなかった。

記憶を如何に伝承していくかー突然の新型コロナ禍により平和で安全な日常の有難さを痛感している今こそ、原爆を含む戦争体験の記憶を伝えていくことの重要性を唯一の被爆国である国民一人一人が改めて認識すべきだろう。それは世界平和にとっても重要な役割となる:

「最後の原爆投下から75年が経ちました。原爆による恐ろしい破壊に苦しむ地は長崎が地球上で確かに最後となるよう、引き続き共に真剣に取り組んで参りましょう。核兵器の完全撤廃こそが、その使用を阻む唯一の絶対的な保障なのです」
ー アントニオ・グテーレス国連事務総長

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(NOTE)

長崎に原爆が投下された1945年8月9日は、こんな日だった。写真や記録を振り返る【終戦から75年】 | ハフポスト

長崎原爆の爪痕を残していた浦上天主堂。解体されて「幻の世界遺産」になった理由は? | ハフポスト

「首相は『橋渡し』と言うが何もしない」核兵器禁止条約署名せぬ政府に被爆者抗議 - 毎日新聞

長崎原爆被災者:谷口稜曄さんのメッセージ、多言語で公開

米国は第3の原爆投下を計画していた | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

(追加:2020-8-21)
龍智江子さん死去 90歳 原爆の惨状伝える写真の少女 | 長崎新聞

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