ベトナムのタインホア省のムオンラット県は、省都タインホア市からは、西に約300kmの距離を越え、ムオンラットのラオスとの国境地区に行き着く山岳地帯の貧困地区になる。

ムオンラット県は、タインホア省で最も貧しい国境地区であり、2019年の資料だかが、モン族は国境沿いの 6 つのコミューンにある38の村モン族は主に流域林や深い森、高山、重要な保護林地域に住んでいる。

生態環境の面や、ラオスとの国境を山脈、山々で境にする山岳地帯で、国防・安全の面で、重要な位置を占めているとベトナム政府は考えているようだ。 

ムオンラット(タインホア省)とラオスのソップバウ県、フアパン県の2つの地区の人々の間の関係を強化するために、最近、ムオンラット地区の総合病院は、フアパン県 (ラオス) のソップバウ地区にあるムオンハンクラスターの人々を訪問し、検査し、医薬品を配布するための代表団を組織した。

ラオスのフアパン県は、ベトナム中北部と隣接し、タインホア省の間に外国人も通行可能な国際国境がある。

フアパン県には、カム族、タイデン族、タイダム族、モン族、青モン族、黒モン族、ヤオ族が住んでいる。 

ラオスのフアパン県では、1975年以前、アメリカCIAはこの州の多くの少数民族 (主にモン族) に対して、パテートラオ族と戦うための訓練を組織した。

1975 年にパテートラオスが政権を握った後、これらの民族は取り残され、パテート・ラオスに対抗する活動を続け、ラオス政府から迫害を受け、1999 年末までに多くの少数民族が逮捕されている。

フアパン県は、16,500 平方キロメートルの面積をカバーしている。北、東、南東はベトナム、南と南西はシャンクアン県、西はルアンプラバン県と接している。

地形は非常に荒れており、特に西部では密集した山林が州の大部分を覆っている。

フアパン県は、ラオスで最も貧しい地域の 1 つであり、1998年には、人口の4分の3が貧困層に分類された。

2002 年の1人あたりの GDP は、ラオス全国平均の350米ドルに対し、50 ～ 204 米ドルであった。社会経済的制約により、州の乳児死亡率ときれいな水と医療施設へのアクセスは、全国平均よりも低くなっている。

フアパン県の竹は、州の農村地域で非常に重要であり、主要な建築材料として使用されている。タケノコの収穫には女性が重要な役割を果たしている。ビエンサイ地区には、ベトナム市場向けの竹マット、フェンス、箸、つまようじなどの製品を生産する 2 つの竹加工工場がある。

竹加工産業はまだ発展途上にあり、フアパンの人たちが、商品の市場を見つけるのは困難である。

フアパン県の中心であるサムヌアは、地域貿易の最も重要な市場センターである。多くの人が商品、特に有名な手工芸品や織物を売りにここにやってくる。
国道6号線沿いのシェンコール地区にあるサリュー村とナサラ村は、織物と工芸品の技術で有名である。サムタイはテキスタイルで有名である。

農業は家畜よりも労働力が少ないが、稲作は州の一般的な生産活動である。主要な換金作物には、トウモロコシ、ゴマ、大豆、薬用植物、マンオンリング、ドゥクドゥエ、「カラモン」、コウゾ、エゴマ、カルダモン、シナモンなどがある。

農業の15%近くがアヘン栽培に関与し、10%近くが手工芸品の生産に携わる。ケシの栽培を管理する取り組みは、アヘン管理プロジェクト(フアパンプロジェクト) を通じて行われてきた。

アジア開発銀行は、2006年に、ラオスのXamneua地区とXamtai地区の31の村のグループに焦点を当てたプロジェクトを開始し、人々がアヘン栽培から焼畑栽培に移行するのを支援してきた。

2006年までに、この州で栽培されているアヘン用ケシの面積は、約30 ヘクタールと推定された。このプロジェクトには、収入を増やし、森林資源を保護し、アヘンを排除し、住民の収入を増やし、生活改善をするパイロットプロジェクトを実施するためのプログラムが含まれている。

ベトナムタインホア省のムオンラット県が、ラオスのフアパン県との国境地区である。

歴史的な少数民族の繋がりや自発的な経済取引がある生活圏とも捉えるなど、ムオンラット県の貧困からの脱却には、隣接するラオスのフアパン県への支援も見離すことは出来ない人道的な配慮も含まれていると考えることが出来る。

〜 次回に続きます 〜

#ベトナムタインホア   
#ムオンラット
#ラオス
#フアパン  
#モン
#少数民族
#共生社会   
#東城敬貴            
#ケイヤン            
#アイアジア            
#毎日note                             
#外国人就労者24時間相談支援体制