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Dagstuhlに行ってきた (2) ホテルと食事

Dagstuhlセミナーに参加してきました。セミナーの会場はホテル施設が併設されています。Dagstuhlのホテルとしての様子と、食事、COVID-19感染対策について紹介します。

チェックイン

日曜日は15時までは無人です。我々は15時少し前に到着したので、まだスタッフはいませんでした。建物には事前に知らされていたパスコードでNewbau(新館)に入館します。入口近くのテーブルに名札が並べられているので、自分の名札と「Welcom to Schloss Dagstuhl」と書かれた紙(こちらにも名前が記載されている)を受けとります。そして、セルフチェックイン端末で事前に登録しておいたアカウントとパスワードを使ってログインします。チェックイン手続きをして、自分でカードキーをつくります(ブランクカードが積まれているので、それをひとつ取って、部屋の情報を書きこみます)。さらに、画面に自分の部屋番号が表示されるので、忘れずにメモします。チェックイン手続きはそれで終りで、あとは普通のホテルと同様に自分の部屋に行きます。

Welcom to Schloss Dagstuhl:名札とともにこの紙をまず見つけて、Roomの上の枠に部屋番号を書き込む

ホテル

建物はSchloss(Castle)、Neubau(New building)、Gästehaus(Guest house)の三つに分れています。ホテルと言っても宿泊施設と会議室(セミナールーム)が完全に分れているわけではありません。SchlossとNeubauには宿泊施設と会議室が混在しているようです。Schlossにはダイニングホール、カフェテリア、音楽室などがあります。ビリヤードや卓球台などもあるようです。Neubauにはスタッフのオフィスや図書室があります。

Neubau(新館)1階にある図書室

私はNeubauに宿泊しました。部屋はスーツケースを数個広げられそうな広さがあり、ベッドと机があるだけの簡素な作りでした。クローゼットと金庫はあります。バスタブは無く、シャワーのみです。冷蔵庫やTVはありません。シャンプーなどのアメニティは充実していないようなので、こだわりのある人は自分で持っていくのが良いでしょう。

宿泊した部屋。ベッドの右側に入り口に向かう通路がある。左側は作り付けの机。

食事

食事はすべてSchlossにあるダイニングホールでいただきます。日曜日の夕食から金曜日の昼食まで、1日3食と午後のコーヒー&ケーキが付いています。日曜日の夕食と朝食、昼食はビュッフェ形式で、夕食は配膳されます。月曜日の昼食も配膳されたと記憶しています。いずれもおいしくて、満足度はとても高いものでした。

2月1日の昼食


2月2日のコーヒーとケーキ

ダイニングホールには冷蔵庫があって、そこにビール、ジュース、コーラ、水が入れてあり、自由に取ることができます。ただし、これらは有料で、チェックアウトの時に自己申告で精算します。ビールは1.5ユーロと2ユーロがあって、500mlビンのビールが2ユーロでした。500mlのビールがちょうど入るグラスが置いてあるのですが、それにうまく注ぐのには練習が必要のようです。はじめは泡だらけになってしまいました。うまい人の注ぎ方を観察したところ、グラスを水平に近く15°ぐらいに傾むけて、ビールビンを半ばその中に入れて、... 、そして、あと少しになったら最後にビンを両手で挟んで(もむような感じで?)少し回して、残りを全部注ぐ、というような感じでした。うまくなるためにはもう少し練習が必要です。

500mlのビール(2.00ユーロ)。最後(2月2日)の夜には自分でもこれぐらにには注げるようになりました。下に写っているのは名札です。昼食と夕食の席には名札が置いてあり、その場所に座ります。どのようなグループになるかは行ってみるまで分かりません。

カフェテリアにはコーヒーマシンがあり、紅茶のテーバッグも置いてあるので、コーヒーや紅茶は24時間飲むことができます。カフェテリアの外ではお菓子も買えます。チョコレート(Ritter SPORT)が1.2ユーロとお買い得のようでした(町のスーパーよりも安いと思います。空港では2〜3倍します)。夕食後はカフェテリアに行ってコーヒーを飲むという人もかなりいましたが、食後のエスプレッソにはチョコレートを一緒にという人は、そこですぐに買うことができます(実際にそうしている人がいました)。カフェテリアにも冷蔵庫があって飲み物やアイスクリームも買えます。

カフェテリアのコーヒーマシン。いつでもコーヒーが飲める。


カフェテリアの外にはお菓子が置いてある。

COVID-19対策

2023年1月時点のドイツでは、公共交通機関ではFFP2規格のマスク着用が義務付けられていました(会議のサイトの情報では、医療用マスクということで、FFP2以外にもN95、KN95などでも良いように書かれていました。また、2月からは規制が緩和されました)。日本ではFFP2規格のマスクが入手しにくかったので、KN95とN95を用意して行きました。Dagstuhlでも感染対策は取られていて、館内では同様にマスク着用するようにとのことでした。またトイレもできるだけ自分の部屋のものを利用するようにとのことでした。

日曜日にチェックインしたら、まず各自の部屋で自分で抗原検査をして、陰性を確認してから他の人と接触するようにとのことでした。検査は1日おきに行うようにとのことで、スタッフのオフィスのカウンターには自由に取れるように検査キットが常時置いてありました。もし陽性だった場合には、スタッフに電話連絡して、その部屋で隔離になるのだと思います。

それでも食事やコーヒーブレークの時には当然マスクを外し、人によっては大声で話をしていました。抗原検査で陰性だった人たちだけとは言え、やや中途半端であるような印象を受けました。もし、陽性になったら症状がなくても、5日間の隔離ということだったので、帰国が遅れることが心配だったのですが、幸いなことに、無事に陰性のまま帰国できました。

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