#VCT 2023について

先日VCTが話題になっていた

つい先日私のTLで話題になっていたことの1つにVCTがある。
VALORANT Champions Tourという2023年に行われる最高峰のリーグ戦に参加できるチームが決まり発表されたことの色々だ。
VCTはVALORANTというゲーム(運営はRiot)の話題ということなど知らないという人はひとまずこの文章は読まなくていいと思う。

VCTの発表が日本においてどこに関心が寄せられているのか

  • 人気チームCRが選ばれなかった

  • DNGが選ばれた

  • 選考理由の納得感のなさ?

CRが選ばれなかった

人気チームが選ばれなかったことが話題に上がっていた。
これに関しては話題になっている理由はいくつかあると思うが、CRというチームが特にツイッターに多く活動の割合を割いてさまざまなコンテンツを生み出しファンを多く獲得していたことも相まってそれに対して思うところのある人が多いということもあると思う。
ただ、次のポイントも合わせてその意見が加熱し出ているのだと思う。

DNGが選ばれた

2023年のツアーということで2022年の結果を受けて選ばれるのではという皆の期待通り、順当に世界でも結果を出したZETAがまず選ばれた。
ちなみに話を戻すと日本が所属する地域は

最下段の一列が日本の所属リーグ(地域)

この画像の最下段。ちなみに日本からは2チームが結果的に選ばれている。
もう1チームとして可能性があったチームが
 CR.FENNNEL.REJECT.NTH
あたりだと思う。
(正直すでにチームごと移籍が決まっていて応援していた選手は別チーム所属で見れるのかもしれないのは一縷の望みをかけてもいいのかもしれない)
パッと思いつく上記4チームのファンが「なんでうちじゃなくてDNGなんだよ!!」となっている状況だ。

選考理由の納得感のなさ?

今回の1番の争点だと思う。
上の2つを端的にまとめるともっと強えし活躍してた〇〇よりなんでDNGなの?という話だ。
確かに大会結果だけ見るとどう考えてもDNGは選ばれないもしくはそれより相応しいチームがいくつかある。
しかし選ばれなかったのだ。
ただ選考ポイントは今回同時に発表されている。

素晴らしいチームが多く選出は困難を極めましたが、非常に多くの申し込みをいただけたことをここに改めて感謝申し上げます。数ヶ月におよぶ選考プロセスには、書面申し込み、詳細面談、財政面レビューなどが含まれました。新VCTのパートナーに求めることは、突き詰めれば次の3つです:

「常にファンを最優先し、多様性豊かなコミュニティーを称え、プロ選手の支援に全力を尽くす」という私たちのビジョンに賛同する組織
優れたコンテンツ、魅力的なブランド、求心力のあるロスターを持続的に展開することでファンとの深いつながりを築いてきた組織
長期的視点を持ち、事業継続性を意識した経営をしている組織
なお透明性の観点からお伝えしておくと、選考プロセスにおいて過去の競技成績は一定のプラス評価としていますが、決定的要因とはしていません。これは対象組織の「ファンを一層魅了するVCTを作っていく」能力、つまり将来性を重視したためです。

https://valorantesports.com/vct-teams

まとまった部分だけ引用している。もっと詳しく読みたい方はぜひリンク先へ。ここにこめられた意図を読み解くにはここで出てくるワード
私たちのビジョンとやらをきちんと理解すること
ロスターの持続的に展開
事業継続性を意識した経営
などだと思う。
わかりにくい人には僕なりに拡大妄想的な解釈をする
多様性にとにかく理解のあることや、差別的な発言や行動に厳しく対処できるチームかつ模範となるようなゲームシーンを作れるプレイヤーを生み出せること。そしてその上でそのチームを長く選手に十分な給料と環境を払った上で継続できるチームであることだと思う。
そういう意味でもう一度引用した冒頭に何を評価の材料にしたのかが書いてあるのでみてみよう、

数ヶ月におよぶ選考プロセスには、書面申し込み、詳細面談、財政面レビューなどが含まれました。

とあるので書面での申し込みのフォーマットは見てみたい気持ちもあるが、詳細な面談にファンとのつながりなどへの試作などを聞かれているだろうし、財務面に関しては単純に給料体系や母体となる会社の財務状況、スポンサーの数などをみられたのだと思う。
そういったものが一定の基準もしくは相対的にDNGより劣ったのがその他のチームなのだと思う。
これらの基準は「強さ」は関係ないわけではないが重要なのではないのだと思う。

まとめという名の本題

ここまでは現状の確認を書いてみた。
今回の件を受けて冷静に考えなければいけないのはリアルスポーツなどの建前上非営利組織が競技を運営するものと違って、そのゲームを用いて儲けようとしている人がお金をかけて作り企画しているものに乗っかろうとすることだ。
リアルスポーツにおけるこういった場合の選考はただ勝敗などの結果をもとに勝ち上がるものでいいと思う。
しかし、誰かが儲けるために作り出したゲームの大会はそうはいかないのもあるのではないだろうか
もっときちんと書けば興行として盛り上がり続けるために「神の声」つまり運営会社の意図がそこに介入することを受け入れなければならないのだ。
これはリアルスポーツにおいてはスポンサーが大金をつかって競技ルールなどに干渉することに、ある意味で近いのかもしれないので一般的には受け入れ難いかもしれないがそもそもの前提条件が違うということを一旦飲み込まなければならないのである。
そしてそのことを受けて考えるとなると「選考に選ばれるには大会が儲かるもしくは運営会社が儲かるチームが選ばれる」ということになる。もちろん「手間のかからない」チームとも言えるかもしれない。

その観点からもう一度選考理由を紐解きどんなチームなら選ばれうるかを考えてみる。
まず第一にお金を使ってスター選手を引っこ抜いては話題を作るようなチームは無理であろう。
また、ルールにそぐわないプレーや昨今の多様性の尊重がなされていないよなチームやコンテンツを発信するチームにも無理であろう。
前者は選手が選手として食っていこうと思う時に難しくまた、引き抜かれたチームはまた選手を探しにいかなければならなくそのチームの財政状況によっては解散などもありえる。そしてそれはリーグのスケジュールなどにも影響する。不戦勝などが多ければ配信すらされなくなるだろう。後者はこれから大資本からお金を出資/スポンサーしてもらう際にはそういった社会的な健全さが必要だからだ。

本当にまとめ

簡単にいうとまずこのゲームの神様はRiotである。これは絶対だ。選考基準も神の采配だ。
そしてただ、それは我がまましていいという意味ではない。
神が長く儲かるためにどうすることが最善かという基準で考えての判断なのだ。
もちろんシーンから反感を買いすぎることはよくない。しかし、大金を注ぎ込んだゲームが一年で廃れるのだけは当たり前に避けたいはずだ。そのバランスを神が握っているのである。
そして、その神の判断の軸がどこにあるのかを考えながらチームを作り可能な範囲で手を揉みながら近づかなければならない時もあるだろう。
もちろんチームのポリシーなどを曲げろという意味ではない。
今回はこれから強いだけでは成り立たないということをシーンに強くアピールしたかった意味もあるのだと思う。
そして、もちろんそこには同社が打ち出す別のタイトルの影響がないわけではないのだとも想像する。

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