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旅のラジオを聴きながら⑤

3月6日。
 
 今日からようやくドイツ滞在の目的、語学研修が始まる。朝9時からはじまるので、6時には起きて前日のうちに買っておいたワッフルとスニッカーズを食べながら準備し、迷う可能性も考慮して7:30に家を出た。20分ほどで最寄りの駅に到着し、歩いて学校へ。

 授業はとてもいい雰囲気で、明るく楽しいものであった。9:00から2回休憩を挟んで13:15に授業を終え、乗り放題チケットをとりに行き、今日はベンラート城へ向かう。

 H.H alle 駅から電車にのり、乗り継ぎをてベンラート城へ。整備された庭園と小川のそばを歩き、到着した。ここは、計画性を持って立てられた建物で、支配力の誇示を目的とする城だそうだ。そのため、中心から左右には同じ構造になっており、城の色はピンク基調という特殊な感じだ。来る時に見ていた庭園も芝が綺麗に切り揃えられており、とても静かで美しい場所だった。 

 ひと通り見た後はお土産屋さんへ。かわいい雑貨が並ぶなか、ひとつの缶に目が行った。そこには飛行機のマークと次の観光地を決めようの意味の英語が書かれており、一目見ただけでこれはいい!買おう!と思い、ベンラート城には一切関係のないお土産を買うことになった。こんな買い物も思い出になるし悪くないと思う。旅先でコンビニやマックに行く感覚と同じだ。でも、旅先でのそうしたら変な行動こそ旅を面白くすると思う。

 土産、、、ではなくおもちゃを買ってベンラート城を後にした。

 その後はお腹が空いていたのでケバブ屋さんへ。Dönerという、パンにケバブと野菜を挟んだものを食べたが、一口食べて驚愕した。うますぎる。一緒に買ったコーラにもあって、お腹が満たされてゆく。思えば、こっちにきてから肉ばかり食べたいなと思っている。シュニッツェルやソーセージ、ケバブを食べても肉が食べたいと思える。そんな夢見たいな食生活を楽しみつつも、太るぞこれはという危機感を感じつつ、そんな危機感は知らないとコーラと共に流し込んだ。

 ベンラート城から帰ったのは17時頃だった。いまから洗濯に行くのだ。下宿先は洗濯機を使える時間に制限があるのだが、学校の時間などで全然使えないので、仕方なしにコインランドリーを使うことにしたのだ。初めてのコインランドリーに手惑いながらも無事洗濯を終え、ようやく家で一息ついた。

 今晩は、なぜか元気が残っていたので料理をした。じゃがいもとソーセージのジャーマンポテト風炒めだ。ドイツのじゃがいもは小さいながらも味がしっかりとあり、塩胡椒で十分美味しい。5,6個のじゃがいもを切り、炒め、その後ソーセージも入れて炒めた。味は想像以上にいい。お酒の進む味だ。またまた瓶ビールを開けて飲みながら、今日のことを振り返っていた。

 ドイツ生活も5日を終え、これまでの海外滞在が7日程度だったことを考えると、20日間というのはいささか長い気もするが、ドイツという国を知るには不十分すぎるのだろう。しかし、こうして5日間の短い間でも五感でドイツらしさを感じることができているし、異国での生活に慣れ始めている。いよいよ内面的破天荒をしてもいいのではないか。そうすることでわかるドイツらしさがあるのかもしれない。とうとう、まだ見たことのないドイツでの2週目が始まろうとしている。ゆっくり休んで、語学の勉強もして頑張ろう。

3月7日ドイツ時間20:45
なかなか書けなくて、次の日になってしまった雪の降るデュッセルドルフの下宿先のベットにて

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