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人生の疑問は催眠術で説明がつく

催眠術を習い始めて、とても驚いたことの1つは、これまでの人生で説明の付かなかったことの多くが、実は催眠術という視点を導入すると完全に説明が付くということに気がついたことだ。
あの時のあのことも、このことも、思い当たることが私の経験の中にたくさんある! 

その中でも特筆したいのは、専門的な知識や技術で仕事をして活躍している人の多くが、ご本人は無自覚だったとしても、実は催眠術的スキルを身につけているという点だ。
例えば、今の関心に引き寄せてみると、犬たちのしつけやトレーニングで素晴らしい結果を出す訓練士・トレーナーたちは、間違いなく非言語催眠術的スキルを使っている。言葉を喋らない犬たちが今何を考えているのか、手に取るように理解しているからこそ、犬たちとの気持ちのやりとりが成立している。
そして、先日驚いたのは、年末からお世話になり始めた獣医師が、非言語催眠術的に動物たちを観察することを診断の一助にしている現場を目の当たりにしたことだ。
その獣医師は、診察室に入ったうちの犬を一目見て、その時の犬の感情や体調をリーディングしていたのだ。そこに私が気付けたのは、私自身が催眠術を習い始めていたからこそだと思う。

その時にふと思い出したのは、子どもの頃からずっとお世話になっていた鍼の先生だ。その先生の治療院は外まで人が溢れるほど混んでいたが、口数の少ない先生は、患者さんの体に触れるだけで痛みの有無や身体の中の状態をリーディングしていたのだと思う。だからこそ、その治療が高く評価されていた。しかしながら、その後その治療院は閉院した。後を継いだ息子さん鍼師は、治療を受けて感じたが、非言語的スキルは持っていなかったと思う。大先生が非言語的スキルと能力を自覚していたなら、恐らく息子さんにも間違いなく、それを伝授していたはずだ。なぜ偉大な治療家である父に付いて修行したのに同じ結果が出せなかったのか、子どもの私はずっと疑問に思っていたが、催眠術、特に非言語催眠術という視点を導入すると、何十年か後の今、至極合点がいったのだった。

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