ガチ恋 in summer

唐突ですが、僕は大の女好きです。こんなことを友達の前でどストレートに言ったらやばいやつ認定されてしまうので、普段は純粋キャラでやらせてもらってます。どうかこのことは内密に。

通りすがりの女性に声をかけたことだってあります。先月も駅で「可愛い!」と思った女性に声をかけようとしました。が、腕に自傷行為の形跡があって危険な匂いがしたので、泣く泣く断念しました。それくらい僕は女性が好きです。

彼女はいません。彼女がいるのに上記のようなナンパ未遂をしていたらなかなかのクソ野郎になってしまいますから、その時には自粛しようと思っています。

もちろん彼女は欲しいです。デートもそこそこの回数経験しています。なのになぜ彼女ができないのか。

「目移りしすぎて一人に決められないからじゃないか」

と友人から言われ、妙に納得したのは記憶に新しいです。「二兎を追う者は一兎をも得ず」とはよく言ったもので。


そんな僕の目の前に「この人だ、この人しかいない!」と思えるような女の子が現れました。今年の夏にはいってのことです。正確には一年前にデートに誘って断られ、それ以降友人として付き合っていた方です。(以下M子とする)

M子とはサークルで出逢いました。今年の7月、立て続けに地方の大会へ一緒に出場したことがきっかけで今まで以上に仲良くなり、いつしか気になってしょうがない存在になりました。

M子はいつもニコニコしていて、明るくて、話していて楽しくて、優しくて、頑張り屋さんで、尊敬できるところがあって、僕の目標でもあって、、。理由を書き記しはじめたら、枚挙にいとまがありません。本当に愛おしい。少なくとも僕はM子を、他の女性とは違った特別なカテゴライズをして(しまって)います。これが久しく忘れていた恋というものでしょうか。


ちょうど一年前の8月、

「M子、あなたはすごく可愛いのでデートに行きたいです」

とド直球に伝えました。その時は

「私にとってあなたは一緒に頑張る仲間だから」

とフラれてしまいました。「ああ、自分にもっと男としての魅力があれば、彼女の答えは違ったのかなぁ、、」という女々しい感情、「別にステキな女の子なんて他にもたくさんいるし」というツンツンした感情、そいつらにはそっとフタをして、M子とは友達として付き合うことを決めました。

今年の3月、そんな彼女に彼氏ができたと聞きました。当時僕は別の女性とデートを重ねていましたが、それを耳にしたときにはめちゃくちゃ悲しかったです。その日の帰りには、自転車に乗りながら久々にSaucy Dogの曲を聴きました。

「僕ってほんとに男としての魅力がないんだなぁ」

そう感じました。「俺様のアプローチを差し置いて別の男と付き合うなんて、M子は男を見る目がない」、そう心の底から思えれば楽なんでしょうけれども、ネガティブな僕がそんなことを本気で思えるはずがありませんでした。今思えば、当時から彼女のことを割とガチで好きだったのかもしれません。

そんな人知れぬ失恋から、半年近くの歳月が流れ、現在にいたります。M子は彼氏と別れていました。彼女は恋愛経験が豊富な方ではなく、そういった話題を話す相手も少ないそうで、大会終わりに立ち寄ったお寿司屋さんで色々話を聞かせてくれました。

「絶対に自分の方がM子を幸せにしてやれる」「アプローチするなら今しかない」

そう思いました。もちろん、「サークルの仲間としてこれからも関係は続いていくわけだし、振られたらダメージが大きいな、、」とも考えました。が、僕はどうせ後悔するならやって後悔したい派です。勇気を出してアタックする以外の選択肢はありません。

…意外と僕は一途で純粋なのかもしれません。

この文章を書き終えたら、M子にデートのお誘いLINEをしようと思います。この文章の続編がなかったその時は、どうか察してください笑。

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