【治療院スモールスタート】経営やお金にかかわる話をざっくり解説【クライアントの事例あり】
kindle書籍に書いた筆者の事例やクライアントの事例から、経営やお金にかかわる話をざっくりまとめてみました。
面白みのない内容かもしれませんが、お金にかかわる話は大事なので、お付き合いいただければ幸いです😌
◆出版したkindle書籍についての概要はコチラ
書いた人
経営にかかわる話
その①:固定費は最小限に
開業直後は、認知度ゼロといってもいいため、まともな売上も見込めません。
※派手に広告をしている場合はのぞく
スモールスタートなら、売上よりも支出=固定費から考えましょう。
◆悪い例(筆者:ケニーの例)
固定費:約24万円
【内訳】
受付スタッフの給料:70,000~80,000円ほど
光熱費:8000円前後
通信費:4,500円
家賃:108,000円
返済:約55,000円(国金+電気治療器)
※2019年時のデータ
スモールスタートのひとり治療院なら、開業直後は、
広告費あり:15~20万円
広告費なし:10~15万円
くらいを目標にしておけば、損益分岐点のハードルも下げられます。
損益分岐点とは?
ハードルが低ければ、アルバイトなどで食いつなぎながらやっていけます。
その②:開業後6か月くらいは赤字覚悟で
開業時から、積極的に広告費にお金をつぎ込めるだけの資金があるならともかく、スモールスタートの場合はそう簡単に患者さんも集まりません。
初期費用や固定費を抑える代わりに、開業後6か月くらいは赤字も覚悟しておきましょう。
◆開業前にお金と時間(準備期間)を使う or 開業後の赤字期間をガマンする
どちらが良いかはその人次第です。
ただ、コンサルなどに相談すれば、かなりの確率で前者をすすめてくる可能性大。
※コンサルとしての実績をつくるため
自分と向きあって「どの方法が自分に合っているか?」を選びましょう。
その③:アルバイトができるならやっておくべき
治療院コンサルの前でこんなことをいったら
「舐めてます?」
といわれそうですが、店舗を失う虚しさを味わった筆者からすれば、月2~3万円でいいので、治療院以外の収入源を確保しておくことをオススメします。
◆せっかく独立したのにアルバイトは……
と思うかもしれませんが、店舗を失う虚しさにくらべたら、アルバイトくらいはどうってことありません。
元勤務先だけでなく、2024年であれば、
オンラインで完結する仕事
その他の副業
など、稼ぐ手段はけっこうあります。
はじめは時給1,000円以下でもいいので、なにかしらお金を得る手段を作っておきましょう。
治療院の開業前に知っておきたいお金の話
その①:失業手当(雇用保険)
その②:社会保険の減額方法
その③:開業費用は安く見積もっても300万円+α?
その④:開業時の固定費はどのくらい?→約24万円
その⑤:借り入れはどのくらい?→400万円
その①:失業手当(雇用保険)
◆準備期間に仕事をしていなければ失業手当は受給可能
開業準備のために、勤めていた職場を退職すれば失業業手当を受けられます。
準備期間に仕事をしていなければ”失業中”になるため、雇用保険を払っていた方は、ハローワークで手続きしておきましょう。
参考:Freee
◆開業時は”再就職手当”の申請が可能
”再就職手当”は、自分で開業する場合でも支給されます。
「え?」と思うかもしれませんが『自分で自分を雇用する』といった解釈でOKとのこと。
開業前の勤務先で雇用保険に加入していた人は、ハローワークで手続きしておきましょう。
参考:マネーフォワード
◆再就職手当の注意点は3つ
退職後、すぐに起業はNG
失業手当の満額よりは、支給額が下がる
就職活動は必要
くわしくは、最寄りのハローワークでご確認ください。
その②:社会保険の減額方法
開業=個人事業主となっている可能性が高いため、
国民年金
国民健康保険
に加入する必要があります。
いっぽうで、個人事業1本で生活する場合、スタート直後は手元に残るお金もゼロにちかいため、申請すれば減免や免除ができる場合も。
手元にお金を残しておくためにも、開業前~開業後には地域の役所などに相談しておきましょう。
その③:開業費用は安く見積もっても300万円+α?
筆者(ケニー)の事例では、約375万円+運転資金約200万円でした(端数は切り捨て)
開業時に支払ったお金の内訳
※電気治療器はローンのため記載なし
上記以外にも、想定外の費用があったため、実際の開業費用としては400万円を超えていたと思います。
店舗契約を初期費用にふくめる or ふくめない
内装にこだわる or こだわらない
ホームページを作りこむ or 作りこまない
などでも金額は変わってきますが、スモールスタートにしても、初期費用は250万円~400万円ほどになるでしょう。
その④:開業時の固定費はどのくらい?→約24万円
前述しましたが、大事なのでもう1回。
◆筆者:ケニーの例
受付スタッフの給料:70,000~80,000円ほど
光熱費:8000円前後
通信費:4,500円
家賃:108,000円
返済:約55,000円(国金+電気治療器)
ひとり治療院のようなスモールスタートなら、受付スタッフに支払う給料よりも、チラシやHPなどの広告費に使った方が健全です 笑
男性施術者が「女性患者さんのみ対象」のようなケースでもないかぎり、受付スタッフが必要なケースはないかと。
その⑤:借り入れはどのくらい?→400万円
筆者(ケニー)のケース(鍼灸整骨院開業時)
借入400万円
自己資金250万円
前項目で書いたように、初期費用が375万円+αだったので、運転資金は200万円ちょっとでした。
◆クライアントの事例
借入200万円(コロナ期間限定融資で2年間返済なし)
自己資金260万円
使ったお金270万円(不動産屋さんへの仲介手数料、敷金、礼金等も含む)
残った運転資金190万円
◆借りられる金額は自己資金の2~3倍?
諸説ありますが、はじめての借入であれば、自己資金の2~3倍といわれています。
このあたりは事業の内容、事業計画書にもよりますね。
◆審査に受かるためには?
・貯金の習慣がある
・携帯料金や公共料金、クレジットカードの支払いに問題がない
・他からの借入がない(もしくは計画的に返済している)
事業のためにお金を借りるので、ふだんからの「計画性」が求められます。
貯金の習慣については毎月1万円しておけば「計画性がある」と判断していただける可能性が高まります。
とはいえ、治療院を開業=ビジネスの素人ともいえるため、借入は極力しないことをオススメします。
次回は学生の方向けの内容をお伝えします
①特定支出控除
②教育訓練給付金
この辺りは有名なので必要ないかもしれませんが、せっかくなので追記します。
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1回目:6月はじめ
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