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映画館でマスクびちょびちょ

9/2 久々に小さな映画館での鑑賞。コロナ禍だからか、近場では渋谷の一館しかやってなくて驚いた。作品は、「グッバイリチャード」。余命宣告を受けた大学教授のジョニーデップと彼を取り巻く、家族、友人、生徒の日常が描かれていた。主人公は、残された時間をどう過ごすべきかと、今と向き合い、その親友は彼を失う悲しみ、言わば、彼の死後に恐怖を抱き、余命宣告を受けた主人公より、悲しみに暮れる…。悲しいストーリーなんだけど、どこかクスッとするシーンもあり、それが余計、リアルな生活感を出していた。テーマが、私たちの生活に近いだけあって、共感するシーンも多く、涙が下瞼のあたりに込み上げて来た。すると、隣から鼻をすする音が。(コロナ対策で、実際は一つ空けた隣席)しかも、かなりの号泣。つられて私も号泣…いや〜、自分のタイミングで泣かせてくれよーと、心の中で呟いた。主人公の優しさを周りが分かってるから、悲しくてもそれを受け止めてあげられたんだろうなぁ。悲しいけど、どこか穏やかな気持ちになった。

映画が終わると、クールマスクと言う名の、全然冷たくなかった失敗のマスクが、自分の大量の涙に濡らされ、ひんやりと感じていた…(布マスクだから、大きな二本筋の濃い染みになってたのは、恥ずかしかったけど)

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