電車のチラシを意識して見る

最近グラフィックデザインソフト(illustrator)でのフライヤーデザインをレベルアップさせるために電車の中刷り広告を意識的に見ています。”意識的に見る”とはどういうことなのか。弊社主催イベントのブラアクのロゴなどを作ってくださったデザイナーさんから先日、『レイアウト、基本の「き」』というチラシやフライヤーデザインの基本が分かりやすく書かれた本をいただきました。それを読み終えると”意識して見る”とはただの見るではないことが分かりました。
・何を一番目立たせようとしているか、一番に目に入るものは何か
・フォントは何か、何種類使っているか
・色は何か、何色使っているか
・字間、行間、空間をどう使っているか
・全体のバランス
・読みやすいか
など、作り手が何を狙ってこういうデザインにしたのかを考えながら見るようになりました。

気づいたことは、何を目立たせるかという優先順位が大切なことです。広告はよく見たら企業名よりキャッチコピーを何倍も大きくでかでかと書いてあるものが多いです。ふらっと目に入って感情を刺激するものは見てしまいますもんね。まずは目を向けてもらえないと意味がないからクスっと笑えたり、共感を得られたりする煽り文句が主役級にされるのかなと思います。私は優先順位を考えずに作っていたことが多かったので、人が見てまず何に目が行くか、または、どこに誘導するかをもっと考えないといけないなと思いました。改めてそれを意識してやってみても、ここが大切だから字を大きくしよう!みたいな単純な変化だけじゃ他とのバランスもあり、色だったりフォントだったり置く場所なども重要になってくるのでなかなか難しいです…。

また、私はよくいろんなフォントを使ってごちゃごちゃにしがちです。それに色もたくさん使いたくなるのでイベントなどのフライヤーだと安っぽく見えてしまっていました。高校の文化祭のチラシみたいな。
そこを意識して電車の中吊り広告や他のフライヤーを見てみると、フォントはほとんど1種類しか使っていないものばかりでした。全体的に統一感が出てとても綺麗にまとまっています。色は目立たせたいところだけアクセントカラーを使っています。何色も使っているとしても写真や背景にある色を使っているのでバランスがとても良いです。ものによってはカラフルなごちゃごちゃデザインが面白いものもありますが、まずは人が見やすいのが一番なのでそこも気を付けていこうと思いました。

先日、フライヤー作成時のフォントにてこずっていると、会社の先輩がシリーズもののゲームパッケージを一つずつ紹介して下さいました。時代の変化とともにシンプルになるゲームのロゴ。それでもシリーズを重ねるたびに洗練されたかっこいいデザインになっていくことにとても興奮していく先輩と私。丸い字から明朝体などの角ばったフォントにチェンジしているところが多かったです。ゲーム大好きな先輩はシリーズごとにロゴの比較などをしたり、ロゴに隠されたメッセージなども読み取ったりしていて私よりかなりデザインをしっかり見ているな…と反省しました。それに先輩はそうやって影響を受けたデザインを日頃の自分のアイディアの引き出しに出来ています。私もまず、好きなものからでももっとデザインを見ていこうと思えました!好きなアーティストさんのジャケットやポスターとか。行ったライブでもらうチラシとか、周りにいるクリエイティブな人たちの作品やフライヤーももっとチェックするべきだし、引き続き電車の中吊り広告や街にある広告も意識して見ていき、使える手法を増やしたいと思いました。


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