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ねこむらからサエさんへ 2023/9/22 愛するには短すぎる&双曲線上のカルテ 感想

あっという間に全国ツアーと東上公演が終わってしまいました。2つの感想をまとめます!
→すみません、そんなつもりはなかったのですが…9月があっという間過ぎて…

愛するには短すぎる

自身は大阪公演は都合によりパスになりましたが、神奈川公演を何公演かと、名取公演を見ることができました。個人的に、大好きな作品のうちの一つとなり、思い出が増えて嬉しいです。

神奈川県立県民ホールより、みなとみらいを臨む

以前サエさんと一緒にオンデマンドで月組公演のを観たけれども、実際観劇したら結構忘れているところが多かったですw (私、3回ぐらい観たのに…)

愛するには短すぎる、ニューヨークへ向かう豪華客船で、4日間という限られた場所と時間で生まれた恋の物語。客船では常に豪華なエンターテイメントが溢れているし、乗っている人たちのそれぞれのストーリーもあり、さらに船はどんな事情があれ、進み続ける。
それなのに場所も時間も限定されるという、いかにも舞台向きな設定です。

今回の作日は何度も再演されている作品というのもあり、やはりその分よくできているよなーと感心しました。
ミュージカルのセオリー通りに進んでいくので(登場人物の心情が変化したきっかけで歌が歌われる、など)、飽きずに一気に観られるのもあり。

正塚先生の作品はどこか台詞らしくないリアルなところがあったり、理屈っぽいところがあったりと、宝塚らしいといえばそうなんだけれどそうじゃないところが割と好きでして。
私が咲ちゃんを好きになったのも、正塚先生の作品(ケイレブハント)のキャラだったので、そりゃあ私の好みではあるね、と納得したりして。

最初に思ったのは、フレッド(マイケル)、あんた婚約者いるのに旅の途中で(幼馴染とはいえ)別の女の子に惚れてしまうとか、何してんのよーというところです。
でも26歳だもんね。イギリスの大学院を出て、この船でアメリカに戻ったら輝かしい第二の人生が始まるというその「間」。

そりゃちょっとしたことがあれば恋に落ちてしまうわなーという絶妙な設定です。

そして、多少会話劇に近いので、少し気が遠くなるところがあるのですが、そうすると朝美さん演じるアンソニーが入り込んでくれて集中力が戻るっていう。

私が今回特に好きだったのは、フレッドとバーバラがお互い好きで想いが通じ合ったのだけれど、船を降りたら元に戻るしかない、みたいな思い詰めた空気だったところに、突然にアンソニーが入ってきて、宝石泥棒の話のターンにスムーズに移行しちゃうところ。
あそこから「かもね」の曲の流れに話を持っていくのは、本当に良くできているな!と感心しきりでした。

最後は、元々湖月わたるさんの退団公演だったという演目だけあって、新しい世界への希望のもてる終わり方だったのもすごく良かったです。
バーバラの借金問題も、フレッドのモヤモヤという問題も、たぶん本質的には全く解決していないのに、船を下りたら景色が全て違って見えている。
そして今後の二人の人生に幸あれ!と応援したくなる。
そこはかとなく希望が見えてくるような終わり方だなぁと思いました。

ナンシー(フレッドの婚約者)にも、フレッドに対するバーバラのような人がいたらいいのにね、とは友人談ですが。たぶんそうはならないんでしょうね(笑。
二人が20年後にまた再び出会ったら素敵だなあと思いました。

双曲線上のカルテ

対する、双曲線上のカルテ
こちらは梅田で超主要キャストが代役という、珍しい状況を経て、全公演無事に完走されて、本当にお疲れ様でした。
配信が全国ツアーの神奈川公演に被ってしまったので1回しか観られなかったのですが、これまた前回の上演はオンデマンドで予習をしていったので、新しく樫畑先生が潤色してくださったところの比較ができて、それがとても良くなってて!

あと、結末がわかっっていても、ものすごく泣いてしまいました…あれなんなんでしょうね…。レミゼみたいなシーンが多かったからかな。

渡辺淳一の原作っていうところで覚悟はしていた内容。
フェルナンド先生の言動は一部受けいれられないなーと思いつつも、やはり役者力でその辺りをほぼ消し去ってくれるというのは、良いのか悪いのかというところですが。

しかし、2番手のお役、はいちゃんが代役ってなったときに、本当にびっくりしたのと、実際、本役のあがちんの舞台をみたら、セリフも多いしソロもデュエットもあるし、そらちゃんとのデュエダンもあったのでは…いつお稽古したのかいなっていうね…。大変お疲れ様ですよ。
サエさんが狂喜している心の内を想像しながら観ましたよ(笑。

ほんと、白衣のそらちゃんとか、メガネのそらちゃんとか、急に優しいそらちゃんとか、裸足のソロダンスとかとか!湖の底にゆっくりと落ちていく表現も素晴らしくて、やはりこちらも思い出深い作品の一つになったなぁと思います。

最後になりますが、私はカルテ組には雪下級生の推し、月瀬くん(ベルナルド→ビール瓶で顔を切られちゃって暴れる患者さん)がいるのですが、暴れっぷりも可愛いし、友人役のせーみくんとのわちゃわちゃも可愛いしで、少し笑っちゃうようなやりとりもあって楽しみました。目立ってた!満足!

この演目たちが終わったら秋になるかなーと思っていたら、思いの外まだまだ暑さが続きますが。
良い全ツ&別箱公演だったと思います。お疲れ様でした。

愛短を見るならば、レモネードは必須!
ずんだシェイク@仙台駅
帰りの新幹線で牛タン弁当

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