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エジプト①日本人のイメージからかけ離れた驚くべき国

お久しぶりです!繁忙期が終わり、やっと戻ってくることが出来ました。忙しくても充実感、最高。

そしてこの期間に、無事12年以上にわたって撮り続けてきた写真も無事GET。今まで文章だけで何を言いたいのか分かりにくかったこのnoteをもっといいものに出来そうです。

そんな今日の国はエジプト。この国ほど日本人が持っているイメージとはかけ離れている国はないように思う。

なんといっても観光大国だ。スフィンクスにピラミッドと、5000年の悠久の歴史を持つこの国。そのミステリアスな魅力を求めて多くの観光客が訪れるこの国は、私たち日本人にも知名度は高い。

だが実際に行ってみたエジプトは、私にとっては驚くべきものだったのだ

結果から言うと、エジプトに個人旅行、しかも女一人で出かけたのは大きな間違いだった。多くの日本人観光客(バックパッカーなどではなく)がやっているように、エジプトをストレスなく周るには団体旅行が一番だと感じるくらいだったのだ。

エジプトとの戦いは空港を一歩外に出た瞬間から始まる。女一人でタクシーに乗ることを私は危険と認識していて、時間帯や値段はもちろん考えるけれど、もし公共交通機関があればそれを優先的に選ぶようにしている。カイロ空港から市内までは公共バスが走っているので、空港の悪名高いタクシードライバーを避けてバスに乗ることにした。が乗ってみて驚いた。

窓がない。エジプトと言えど私が訪れた1月は比較的寒く、この状態で街中まで1時間。窓がないことで察すると思うが、内装と呼べるものはぼろぼろで、バスの中には電気さえもない。走っているのが不思議なくらいの代物だ。

しかし私が最も驚いたのはぼろぼろのバスのことではなく、もっと別のことだ。カイロ市内の渋滞状態はひどく、予定の1時間を大幅に超えて市内に着いた。途中人々が乗り降りするのを見ている時から気が付いていたが、試練がやってきた。なんとバスが、人の乗り降りのために停車しないのだ。降りる意思表示をドライバーにすれば、バスのスピードを遅くしてくれる。その瞬間を見計らって、旅の荷物を手に持ち、飛び降りるのだ。もちろん飛び降りた先も渋滞のひどい道路の真ん中。

これまでたくさんのバスに乗ってきたと思うが、こんなにもひどいバスは他には乗ったことがない。バス料金は確か20円とか、ほぼただのようなものだったと思うが、もう二度と乗りたくないバス堂々のナンバーワンだ。(後日エジプト人にバスに乗った話をしたら皆日本人がバスに乗ったなんて信じられないと言葉を失っていた)。

ひどいのはバスだけではない。エジプト人がものすごく曲者だ。一緒に働く同僚にもエジプト人が非常に多く、彼らの性格は中東に住んでいた人なら皆口をそろえて言うのが「お調子者で怠け者。口だけはうまい」。一緒に働くクルーでさえ曲者だし、機内に乗ってくるエジプト人にてこずった経験は自慢ではなく多いので、エジプトでのエジプト人対応には十分に気を付けていたつもりだったが、完敗だった

観光客が必ず訪れるスフィンクスとピラミッド。ここには断っても断っても「ラクダに乗らないかい?」と声をかけてくるラクダ乗りが3歩ごとに現れると聞いていたから十分に気を付ける心づもりだった。なのに。私の場合はスフィンクスに向かうよりずっと前のミニバスの乗り場ですでにターゲットにされたのだ。奥さんがオーストラリア人だというおっさんのあの手この手でいつの間にか現地に着いた後のラクダが決まってしまっていた。

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私のラクダと案内してくれたラクダ乗り

というのも、現地での観光客争奪は本当にひどくて、断る様子を見ていたとしても、断った瞬間から次のラクダ乗りが声をかけてきてまともに歩けないのだ。写真を撮ってあげるだなんだとサービス精神を発揮し、あれこれとした後に彼らが言うのは「バクシーシ」。豊かなものが貧しいものに施すべきだ、という意味の”チップの強要”だ。

何もいらないと言ったじゃないか、と言ってももう遅い。彼らの態度は豹変し、お金を払うまでラクダから下ろしてくれなかったり、「じゃあ俺が撮った写真をすべて消せ!」とけんかになったり(友達談)。スフィンクス付近ではラクダ乗りとは関わらないことが一番なのだ。

自分の足で歩いて周りたいと思っていたとしても、あまりにも彼らがしつこくてウザいので、せっかくのピラミッド経験が台無しになる。そんな可能性を低くしたければ、マシそうな人にさっさと頼んでしまおう。チップは別にしても1000円ほどなので、あの勧誘の嵐を避けられることを考えると安いものだ。

到着する前からラクダ乗りが決まっていた私だが、おかげで現地では勧誘の嵐に巻き込まれることもなく、ゆっくりと見て周ることが出来た。ラクダ乗りの彼もおとなしくて強引な人でなかったこともあって、ここでエジプトのイメージが大きく崩れるようなことがなくてよかったと本当に思う。

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目の前にあの景色が広がっているんだ!と感慨深く眺めたピラミッドとスフィンクス

②に続く

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