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オーストラリア①色鮮やかな海外体験&留学先としてお勧めできない理由

(1)全てが鮮やかだった初海外体験

日本とほぼ時差がなく、英語をネイティブとして話すオーストラリアは留学先として非常に人気だ。またその治安の良さ、旅のしやすさからも小さな子供を連れての家族旅行として選ばれている。事実私の初海外も小学校高学年の時のオーストラリアのケアンズだった。何から何まで色を付けたように鮮やかで、その時の興奮を手に取るように覚えている。ただのオレンジジュースをスーパーで買ったり、ビーチ沿いで現地人に「jellyfish」と話しかけられ、父が「クラゲのことだよ」と教えてくれたりしたことまではっきりと覚えている。感受性が豊かだった時期に海外との縁を結んでくれた両親にはとても感謝している。

そんな小学校の旅行を終えてからまたオーストラリアに行く機会が出来たのはエミレーツで働いていた時ではなく、台湾のエバー航空で働いている時だった。エミレーツと比べて就航地が非常に少ないエバー航空で、日本以外の就航地に行けるのは非常に珍しいことだった。エバー航空時代の同期は皆非常に仲が良かったので、一緒にプチ海外旅行に出かけるような気分だった。それがエミレーツ航空に行ってからはオーストラリアは苦手な就航地になってしまったのだ。それはなぜか。

(2)時差ボケしやすいフライトって?

まずオーストラリアはドバイからはかなり遠い。一番近いのが西オーストラリアのパースで片道10時間程度だが、最も遠ければ東にあるブリスベンで約12時間もかかった。同じ長距離フライトのブラジルと違ってオーストラリアはドバイから東の方向に位置している。人間の体は不思議なもので、東の方向=時間帯が早い国に行けば行くほど体は適応しにくいのだ。実験としては十分なフライト数をこなしたが、西向きのフライトはまだ体は楽だった。つい夜更かしは出来てしまうが、逆に夕方から寝ようと思ってもきちんと眠れないのと似たような感じだろうか。シンガポール編①で書いた通り、フライト自体が1週間の長期フライト(=島流しフライト)になってしまうことが多々あったのもしんどい理由だったと思う。

そして実はオーストラリアもまたエミレーツにとってのドル箱路線だった。これはイギリス編①で書いたように、エミレーツにはイギリス人乗客が多いことも大いに関係がある。そう、元イギリス統治の国であったコモンウェルスのオーストラリアはイギリスと深い関係があり、今でも二つの国のパスポートを持っている人たちはたくさんいる。そういった人たちが家族に会うため、祖国に帰るため、はたまたビジネスのためと、イギリスからオーストラリアへと向かう乗客たちで大変な需要があるのだ。そのためか結構なお年寄り客が多く、「年いってからの二つの国の行き来はしんどいだろうなぁ」と国際結婚の心配をしたこともあった。杞憂に終わったが。

(3)アジア人で溢れる街

そんなオーストラリア、実は一旦街に出ると意外や意外、アジア人で溢れていることをご存知だろうか。もちろん日本人も留学やワーホリといった理由で多くの人が滞在しているのだが、それ以上に中国人がものすごく多い。富裕層の中国人子女たちだ。

ご存知の通り、中国は共産党の大きなコントロール下にあり、表現の自由でさえない。いったん家族が共産党に反抗する態度をとるとすぐに政府の管理下に置かれ、財産も没収されてしまうなんて日常茶飯事だ。日本に住んでいると感じにくいのだが、基本的な人権が保障されていない国というのは、今の世の中でもたくさんあるのだ。

そんな国の富裕層の国民たちは大抵の場合において”他国のパスポートまたは永住権”取得に向けて命を懸けている人もいる。そんな人たちが目指すのが暮らしやすく生活水準が高くて移住しやすい、オーストラリアなのだ。

もちろんオーストラリアで見かける中国人のすべてが永住権やパスポート取得を目指しているのではない。単に英語力を上げたいと留学している人もたくさんいる。だが時に、街が中国人に乗っ取られてしまうのではないか、と思ってしまうくらい中国人は多い。そこに日本人・韓国人・ベトナム人が入ってくるとどうだろう。街中は白人よりもアジア人が多いのではないかと錯覚させられるくらいだ。

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街の案内板には中国語・アラビア語・韓国語・日本語表記がある。

(4)留学を効果的にするのには工夫が必要

そうなってくると、例えオーストラリアに短期留学に出たところで、語学学校で出会う面々はどうなってくるだろう。私が高校入学前に行った短期留学ではクラスメイト8名中5名が中国人で、毎日中国語を学びに来たのかと感じたものだった。

私は英語を話せるようになるのに”留学は絶対必要ではない”と心の底から思っている。それは自分自身が話せるようになるのに長期留学をしたこともなかったし、なにより自身のやる気や毎日の努力、そして一緒に走ってくれる伴走者の存在の方が大切だと考えているからだ。今ではオンラインスクーリングが発達したことで、より現地に赴く必要はなくなったと感じている。

もちろん私が初めてオーストラリアに訪れた時に感じたような、”カルチャー体験”が入社するのに必要な会社もあるし、海外に行くことを否定しているつもりは全くない。だがオーストラリアは想像以上にアジア人が溢れているということ、そんな国だから英語が話せなくてもどうにかなってしまう環境が整っているのだよということは知っておいてほしい。

決してオーストラリアに行くだけで満足してはいけない。留学するのに工夫が必要だ。特に自分が流されやすい性格の人はよーく考えてみてほしい留学先”オーストラリア”であった。

②に続く

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