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音楽は主にレコードとSpotifyで聴いてます。 98年頃から日本のhip hop(日…

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音楽は主にレコードとSpotifyで聴いてます。 98年頃から日本のhip hop(日本語ラップ)好き。DJをしつつ関連レコードを収集してます(20年5月現在約7,500枚所有)。収集物まとめサイト→ http://www56.atwiki.jp/japanesehiphop/

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  • Best of Japanese Hip Hop

最近の記事

今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/03-

 3月は9日に、Klassic Beatzの新作がSpotifyでリリースされました。 イメージをかき立てるような繊細に響くインスト作をコンパイルした一枚で、現在の氏がやりたい方向性の音楽を丁寧に表現した作品であると思います。 Klassic Beatzは80年代より3A BROTHERSのメンバーとして活動していたMC、ビートメイカーであり、当初の名義であるT.A.K THE RHYMEHEADとしてソロで動きながらキングギドラへの客演、ZEEBRAやUZIらと共にT.

    • 今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/02-

      今年の2月は28日に、Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORYの1st ALである『BEATS JAPAN』が、2004年のCDリリースから約20年という時を経て配信開始されました。 SOUL SCREAMのメンバーとしても活躍していたDJの作るトラックメイカーアルバムで当時も注目度の高かった作品ですが、その内容と豪華な客演陣で今聴いてもワクワクする様な作品となっているのではないでしょうか。 《客演》 HAB I SCREAM & E.G.G.MAN(SOUL

      • 今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/01-

        新年早々の1/8、2004年放送のTVアニメ「サムライチャンプルー」楽曲が初めてストリーミングで配信されました。 配信されたこれらの作品はNujabes、FAT JON、FORCE OF NATURE、そして2023年11月分の記事で取り上げたTSUTCHIEというメンバーで構成された楽曲群で、2022年には初アナログ化など動きのあったところでもあり、更に聴きやすくなったことで素直に嬉しく感じています。 このアニメ自体はリアルタイムで放送していた時代に偶然目にし、当時から

        • 今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/12-

          明けましておめでとうございます。この記事の性質上、昨年末のリリースに関して取り扱うため改まった雰囲気は皆無ですが、今年もよろしくお願いします。 今回は走馬党のBACKGAMMON所属で超ベテランのDJ TANAKENによるシングル『Tokyo Under Construction』に客演参加しているRINO LATINA Ⅱについて触れていきます。 dj honda RECORDINGSよりリリース予定というDJ TANAKENのニューアルバムに先駆けたシングルとなってお

        今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2024/03-

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        • Best of Japanese Hip Hop
          39本

        記事

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/11-

          早いもので2023年最後の記事となりました。普段聴いている曲をメモし、月単位で纏めて好きな楽曲を選んでいく作業は時間がかかるものの、引き続き楽しくやれています。生活も変わりつつあり見通しは立っていませんが、来年も可能な限り続けていきたいなと思っています。 今回は11月も新作シングルを発表しているTSUTCHIEをピックアップしていきます。 シンプルなループが流れていくようにゆったり展開していく楽曲で、どんなシーンにもフィットしそうな雰囲気のインスト作となっています。 T

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/11-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/10-

          10月は久しぶりに降神のメンバーでもあるラッパー、スポークンワーズアーティストのなのるなもないが、過去作でも名曲を残してきたビートメイカーYAMAANとタッグを組み、作り上げたアルバム『水月』をリリースしました。 繊細で優しく引き込まれるような魅力はそのままに、今作では以前"クロスケ"でもスクラッチで客演していたDJ SHUNも参加し、聴きごたえのある一枚になっています。 今回はnoteのテーマから逸れ、なのるなもないのSpotifyで聴けない2005年リリースで大好きな

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/10-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/09-

          前回の記事でOZROSAURUSの「NOT LEGEND at YOKOHAMA ARENA」について触れるかもと書いていましたが、10月に取り上げたいアーティストのリリースが続いたこともあり少しだけ。 ※当日のレポートなどはチェルシーさんのこちらをどうぞ。 全体を通してニューアルバムである『NOT LEGEND』を軸としつつも、Repする横浜のアリーナで開催という色、ZORNとの出会いから繋がったKREVAとの再会、よりパーソナルな家族への想いという大きなトピックで構成さ

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/09-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/08-

          この記事を書いているタイミングとしては、先日OZROSAURUSの「NOT LEGEND at YOKOHAMA ARENA」に行ってきました。 当然ながら最高だったのですが、先月触れたばかりということもあり来月にでも感想を纏めてみようかと思っています。 今回は偶然横浜繋がりであり、自身の名義としてはなんと10年ぶりとなるシングルをリリースしたKOHEI JAPANに触れたいと思います。 FUNKY GRAMMAR UNIT所属でMELLOW YELLOWのメンバーとして

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/08-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/07-

          8月9日、遂にOZROSAURUSのニューAL『NOT LEGEND』がリリースされました。 アルバムとしては、2013年6月リリースのDJ WATARAIとタッグで完成させた『Dish and Dabber』を含めると7作目であり、約10年ぶりとなる待望のオジバム且つ、ZORNのレーベルであるAll My Homiesからというのも話題の作品です。 Zeebraの主宰するレーベル『GRAND MASTER』からAMHへ移籍後に発表された先行シングルは全て収録されているも

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/07-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/06-

          6/28にDOBERMAN INFINITYの6曲入りEP『milestone』がリリースされました。 本作はなんとDOBERMAN INFINITY名義としては初となるオールBACHLOGICビート作で、以前の名義であるDOBERMAN INC時代を知る私は期待して作品をチェックしました。 結果、MV化された"Where we go"はP-CHOのリリックでウルッと来てしまったことを含め良作でした。 過去に引用されたことはあったものの「原点に立ち返る」というコンセプトも

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/06-

          【Players' Player ft. KREVA - OZROSAURUS】リリック解釈

          OZROSAURUSが7/5にリリースしたBACHLOGICプロデュースのニューシングル、"Players' Player ft. KREVA"があまりにも衝撃的だったため、自分の感じた解釈を纏めていきます。 本文中は言い切っている表現をしていますが確定要素はほぼなく、推測の域をでない空想もあるかと思いますので、その点ご留意の上で読んでいただけると幸いです。 1st verse[MACCHO]KREVAとのBeefを3rd AL『Rhyme & Blues』収録の"Dis

          【Players' Player ft. KREVA - OZROSAURUS】リリック解釈

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/05-

          先日、SSWでR&BアーティストのbirdによるBillboard Live TOKYOでのライブ、『bird “25th Anniversary Best” Live!』を観に行きました。今回はこのnoteのタイトルはさておき、以前からのファンであるbirdに触れていきます。 birdは1999年リリースの1st AL『bird』でヒットして以来、近年も活動を続けているアーティストで、最新作としては6/7に稲垣潤一の名曲カバーである"夏のクラクション"を発表しています。

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/05-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/04-

          この記事を書く少し前に、RHYMESTERの大規模な全国ツアーとしては三年ぶりとなる『King of Stage Vol. 15 Open The Window Release Tour 2023-2024 Presented by NISHIHARA SHOKAI』の開催が発表されました。 ツアーファイナルはなんと約17年ぶりとなる日本武道館で開催されることもあり、以前にも増した盛り上がりになると思いますので楽しみです。 さて今回の前段は、二人のみの作品としては10年以上

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/04-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/03-

          最近はテレビやラジオなどのメディアで、日本のHip Hopアーティストを目にする機会がこれまで以上に増えてきました。 Creepy Nutsや呂布カルマなどの活躍も目覚ましいですが、ここ最近で言うとフジテレビ系「ボクらの時代」のスチャダラパーBose、STUTS、PUNPEE回が衝撃的でした。 TVerでは4/23(日)の7:00まで見逃し配信があるそうですので、見逃した方はチェックしてみてはいかがでしょうか。 そして今回はCIGとEDOの再ジョイントシングル『This

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/03-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/02-

          ここ最近は昨年末にスタートした、鎖グループでMSCの漢 a.k.a. GAMIがナビゲートする料理系YouTubeチャンネル、『漢 Kitchen』を楽しく観ています。 漢さんが様々なラッパーをゲストに迎え、料理を作るという昔では考えられないような趣旨の番組で、特に先月の記事でも取り上げさせてもらったSEEDAがゲストの回は面白かったです。 昔話やプライベートについてなど、危険な香りを交えつつクッキーを作る姿は、二人ともシーンに登場した直後より音源を聴かせてもらっていた身

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/02-

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/01-

          最近はAbemaTVの人気オーディション番組『ラップスタア誕生』が今年も始まり、放送を楽しく観ています。これを書いている現在は地方予選を通過したメンバーによるSELECTION CYPHERの選考期間ですので、一旦放送のない週が続いており結果が気になるところです。 valkneeやTade Dust、Normcore Boyzの面々など既に知られているメンバーは勿論、楽曲を聴いたことのあるラッパーも数多くエントリーしており、それだけでもかなり楽しめる内容なのですが、特にry

          今月のSpotify Japanese Hip Hopベスト作品 -2023/01-