中国に必要なコト、それは真の共産主義

わたしは、どちらかというと右寄りの考えの持ち主ですが、様々に聞こえてくる中国の貧困情報に心を痛めていて、「人工知能による血の通った計画経済」であるなら、中国が世界のさきがけでもよいという考えに至っています。

「資本主義より資本主義」「全体主義より全体主義」、「弱肉強食より弱肉強食」「冷血より冷血」。こんなふうに見えてしまう、今の中国共産党。内部権力闘争に明け暮れ、強くなるために幾らでも暗い金を捻出する組織。ほんとうは、理念である「平等」に力を注ぐべき組織のはず。それが、深刻な貧富の格差を生み出し、解決の糸口さえ見つけられない。

「どうしたんだ!中国共産党。共産主義は、どこへいったんだ!」と叫びたくなりました。人間の進化への欲望を阻害しないのが自由資本主義。欲望を抑えながら平等を目指した初期の共産主義は、実験の段階で消えてなくなりました。当然だろうと思うのです。ですが、今日のような状況は自由資本主義でも行き過ぎた状態で、人間としての尊厳を守れないようでは、それは進化ではない。

中国共産党さん。人間の尊厳をいの一番にし、平等を目指すべき組織ではなかったのですか?

世界で最も監視されている社会、中国。その監視データをどのように昇華させるのか。本来の共産主義に人間の血を通わせるのなら、人間の進化しようとする欲望を阻害しない新しい人工知能計画経済であるのなら、大いに学んでみたいと思うのは私だけではありますまい。平等を目指し、活性化した社会を構築し、だれにでもチャンスがあり、セイフティネットワークが行き届いた人間社会。

いまこそ、中国共産党がめざすべき社会像ではないかと思うのです。現状を打破するために、「強権で貧しい人を救う」のでも構いません。いままで楽な暮らしをした人達に強めの協力を要請し支援を集める方法も致し方ありますまい。それは、初期の段階までの事。その先は、しっかりした仕組みと仕掛けの中で、あたらしい社会構造を築き上げていってほしい。

中国の貧しい人たちの怒りが集まり爆発しないことを祈っています。それが起こると、もう、だれも止められない。様々な影響が周辺国にも波及し、ドミノ倒しが発生します。その怒りを強権で抑えようとすれば、さらに強烈な爆発力となって政権を揺るがすでしょう。逆効果です。だからこそ、いま、「人工知能による血の通った計画経済」が必要で、貧富の格差をまっさきに解決すべきなのです。

わたしが一番恐れているのは、中国の動乱です。この動乱が起これば、世界は100年の暗い歴史を歩まなければならなくなるでしょう。日本が安全に暮らしていける環境を保つためにも、行き過ぎた中国の貧富の格差を見過ごしてはいけない。「貧富の格差是正のため」なら、協力を惜しまない体制づくりが必要です。

人間の尊厳を守り、自由で開かれた国づくり。中国共産党がこれを目指すとは思えないにせよ、血の通った政治を行ってほしいと、切に願っています。



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