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露伴先生Ⅲ

朝夕の通勤時間。電車の車内は読書か人間観察。バスの車内はNPのコメントの時間というのが今の定番となっています。最近はこんな本を読んでいます。


我々は答えを早急に求めすぎる。大切なのは答えよりも問いです。思考が堂々巡りして閉塞状態に陥る時、たいてい問いの立て方が間違っている。

「ある夜、散歩していると、街灯の下で捜し物をする人に出会う。鍵を落としたので家に帰れず困っていると言う。一緒に捜すが、落とし物は見つからない。そこで、この近くで落としたのは確かなのかと確認すると、落としたのは他の場所だが暗くて何も見えない。だから街灯近くの明るいところで捜しているのだと」

我々は捜すべきところを捜さずに、慣れた思考枠に囚われていないか。我々の敵は常識です。常識の中でも倫理観は特にしぶとい。感情に流されていては、人間の本当の姿は見えません。

『社会心理学講義』 小坂井敏晶 著


常識・普通・当たり前 ・・って、何でしょうか?世の中がどんどん変わっていく中で、昨日の"常識・普通・当たり前"は、今日も変わらず通用するのでしょうか?

岸辺露伴も第3話「D.N.A」でこんなセリフを残しています。

「そもそも"普通"ってのも良くわからない
"普通"の規準はどこからどこまでが"普通"だ?」

皆さんがコメントされているように、色々な記事に対するコメントが、このところ荒れています。目にするだけで気持ちが乱される。でも、私は読んでますよ。そのコメントは、その人の心の声。これも事実であることに変わりありません。目を逸らすわけにはいかない。

過去から現在、ミクロからマクロまで、ものごとの全体を俯瞰して眺め、変化の兆しを捉え、描いた未来を創り出す。その変化を起こす"てこの力点"を起こすアプローチ。それが、私が9年間眺め続けてきた"システム思考"だと思っています。

先の見えない予測不能な変化が続く中で"常識・普通・当たり前"という考えは"敵"なのかも知れませんね。

自分の心の中にある"意識・価値観"を見つめ直すことが、ものの見方をガラリと変え「昨日の敵を今日の友」に変えるきっかけを生み出すのかな?と。

答えを安易に出そうとせず、今日もいつも通り思考を巡らせ、またコメントしようと思います。


[2021.08.19投稿]いいね:45


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