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DEEP IN MODULAR #モジュラーシンセ 備忘録⑥ モジュラーライブを終えて

先日、5月14日に自身にとって初のモジュラーライブを終えました。遊びに来て頂いた皆様には感謝しかありません。ありがとうございました。皆様からお褒めの言葉を頂きまして、ほっと胸をなでおろしております。

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ひとまず無事ライブを終えることができましたが、いろいろ反省点や改善したい事等忘れないうちにメモっておこうと思います。

CVシーケンス

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今回CVシーケンスにつかったのはExtralife InstrumentsのSuper Sixteen、Music Thing ModularのTuring Machine MkII、Mutable instrumentsのMarbles、そしてKORGのSQ-1の4系統。Beatstep Proはマスタークロックとリズム用のトリガーシーケンサー専用として使いました。

事前の思惑としては、1曲につき2つのシーケンサーを使って展開させていこうと考えていましたが、結局ほぼ1つずつを交代させていくやり方しかできませんでしたね。今回はCVのシーケンスもリズムのシーケンスもその場で即興で組む形で一切仕込み無しだったので、もうちょっと経験積まないとテンパり過ぎちゃって難しい。Super Sixteenはメモリー機能もあるので、いくつかメロディを仕込んでおくのも良いかもしれないと思いました。あとMarblesをドラムシーケンスとベースシーケンス両方同時に使ってファンクなノリのエレクトロやりたかったんですが、パッチしなおす余裕がなくてできなかったです。悔しい。

リズムシーケンス

リズム用のトリガーシーケンサーに使ったのはARTURIAのBeatstep Pro。これ、現場で即興的にリズムを組んで動かすにはちょっと向いてない気がしました。この機材もどちらかといえば事前に仕込んだリズムパターンを呼び出して使う方が正しい気がします。(16X16ものパターンを記憶できますからね)各パッドのミュートの仕方もうちょっとなんとかならんのかと思いました。あれは使いづらいでしょう。ランダマイザーとかルーパーとかライブ向きな機能も沢山あるんですが、余裕がなくてぜんぜん触れませんでした。(ルーパーちょびっと触ったぐらい)修行が足りないだけかもしれませんが…そもそも5~6種類のトリガーシーケンス吐き出すだけで使うにはオーバースペックですかね。場所もとるし。いろいろ事前に仕込んでやりたいときは重宝するでしょう。

トリガーシーケンサーはモジュールもいろいろ出ているので、他の選択肢も試してみたいですね。

Drumの音色

キックにはTiptop AudioのBD808、ハット・クラップ・シンバルにはErica SynthsのPico DRUMS 2台を使いました。

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BD808の音声出力をErica SynthsのPico DSP(歪用途)経由で直接ミキサーに入れてミキサー側でミュートできるようにしたのは正解でした。キックの音色についてはDB808のディケイとPico DSPの歪量を調整して変化を付けましたが、もうちょっとバリエーションが欲しいかなと感じました。Tiptop AudioのBD808は鳴りも良くて好きなモジュールですが、もう少し音をいじれるモジュールも使ってみたいです。

Pico DRUMS2台はユニティミキサーでまとめてElectrosmithの2144 LPF(ローパスフィルター)に入れ、さらにST ModularのCLIPPING CAT(これも歪用途)を経由してミキサーに送りました。Pico DRUMSは小さくて重宝してるんですが、これも如何せんその場で音色をエディットするのは難しい。サンプルをどんどん変更していけば良かったんですが、そんな準備はしてなかったのでずっと同じ909系の音色しか使えず、これは今後の課題ですね。とりあえずPico DRUMS用のプログラマー買って中のデータいじってみますかね。

オシレーターモジュレーション

今回セットに組み込んだオシレーターは、Make NoiseのSTO、Electrosmithの3340 VCO、Mutable instrumentsのPlaits、Erica SynthsのBassline(DIYバージョン)、DreadboxのHysteriaの5種類。

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STOと3340 VCOはSQ-1で動かしました。トリガーはMake NoiseのMathsでエンベロープをかけて、Mathsをセルフパッチングすることでなかなか複雑なフレーズが作れたと思います。これは今後も使っていきたい。ただ、オーディオ信号には最終段にエコーを挟んだだけだったので、もう一工夫欲しいかなと思いました。

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PlaitsはChord generatorばっかり使っちゃいますね。90年代頃のジェフ・ミルズ先生みたいなリフがほいほい作れちゃって自分で気持ち良くなっちゃいます。あとリングスっぽいギターをつま弾く音 (Modal resonator)も全体の雰囲気を変えるのに大変重宝しますね。Modal resonatorとSTAR LABの組み合わせはなかなか良い塩梅でした。おしゃれな音が出る。

BassLineはSuper Sixteenで動かして、Acid要員として用意してたんですけど、なかなかじゃじゃ馬で思い通りの音が鳴らなくて苦労しました。もう少し練習必要ですね。

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今回このHysteria+Turing Machineの組み合わせが一番活躍したと思います。Hysteriaはスライダーひとつでオクターブの変更や波形の変更がパッと出来るのですごく便利でした。さらにクオンタイザーも付いてるので曲によってクオンタイザーをON/OFFすることでTuring Machineから吐き出されるCVに違った雰囲気が付加できます。Turing Machineもステップ数を変えることで違ったミニマル感がでるので良かったです。ただこれもオーディオ信号にはDoepferのWASP FILTERをかませただけだったので、ウェーブフォルダー等使ってモジュラーらしい音を作れたら良いかなと思いました。

サンプラー(bitbox micro)

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今回事前の仕込みはこのbitbox microだけでした。事前にいくつかのパーカッションループとストリングスループ、それとヴォイスサンプルのループをAbleton LIVEで作っていきました。これらをモジュラーの音にレイヤーさせて全体の音に厚みを出そうという魂胆だったのですが、概ね上手くいきました。ただ途中、同期が半拍ずれてしまって、そこからそのずれを治せずに終わってしまったのがちょっと残念でした。原因はよく分かりません。クオンタイズの設定が悪かったのかなぁ…?とりあえずちゃんと追及しとかないと次使いづらいですね。

終わりに

ライブを終えて家に帰ってから録音したものを冷静に聴くと、まぁいろいろ反省点はありました。展開が早すぎる所があったり、逆にワンループが長すぎたり、変なところでピッチいじってたり、ハイハットがワンパターンだったり…言い出せばきりがないですねぇ。とはいえ、初ライブで1時間やりきったので自分に及第点をあげてもいいかなとも思っております。それと何よりやっぱりライブは楽しいです。やって良かった!

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というわけで、適当反省会でした。ライブの様子は動画撮影してたんですが、半分の30分しか撮れてなかったけどそのうちYouTubeにアップするつもりです。

またライブやりたいので、皆様からのブッキングオファーお待ちしております!!

ー追記ー

ライブ動画アップしました。


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