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チバイチ走破!

去年辺りに途中リタイヤしていたチバイチにこのゴールデンウィークで再チャレンジ、今回は無事に走破できました。
マンボウなどが出ている上記での不要不急の外出はよくないのかもしれませんが、1人での自転車旅なので接触も最小限だと思います。ご容赦ください。

チバイチは約550kmの距離で、この距離は東京〜大阪間とほぼ同じ距離らしい。
そんな距離をなんで自転車でわざわざいくの?と問われると、「なんとなく試してみたいから」。
千葉県一周と聞いて、自分ならいけるのかな?どんな感じなのかな?という好奇心ですね。

スタートは自宅の千葉市中央区から。
ルートは前回と同じく千葉県を時計回りにぐるっと回るもの。
しかし、ここで,事前リサーチが足りなかったみたい。
季節によるのかもですが、120kmほどの利根川堤防沿いの道で海から吹き上がってくる向かい風は海に近づくにつれて強くなり、かなり辛かったです。

初日は東京湾を舞浜まで北上し、新江戸川〜江戸川の堤防沿いをグニャグニャ曲がりながら北東へ進む。野田市に入った辺りでチーバくんの鼻を描くためだけに細い県境を関宿城跡まで。


この時にお腹が減ってヘロヘロだったから、関宿城跡を見たらすぐに食事できるお店へ行ってしまったのですが、江戸川と利根川の合流地点を見たかった。ほんの少し距離だったはずだけに悔やまれる…。
その後はお蕎麦をいただいて、ここで今日の宿を我孫子で確保。柏から我孫子へ進んで、初日は終了。
ここで泊まったビジネス旅館布佐さんの食事はボリューミーで最高でした。

2日目は残りの利根川を下って犬吠埼を目指す。
しかし、向かい風がどんどん強くなり、なかなか前に進まない。
何度も何度も休憩を入れて、路上に寝っ転がって体力回復させつつ、昼食休憩も挟みつつなんとか犬吠埼へ。

ここからは太平洋沿いをどこまで進めるか?
しかし、ドーバーラインという海沿いの道への入り方がわからない。
地元のおばちゃんに道を聞いていると、雨が!
雨は20時ぐらいから降る予報だったのに、まだ15時だよ?とか思いつつ、天気予報を見ると2-3時間は止まないみたい。
しょうがないから付近で宿を探すと割安でホテルが空いてたので予約。雨具を装備してホテルへ。
早い時間のチェックインなので、風呂入って簡単に洗濯&部屋干ししてから銚子の街へ繰り出すことに。
銚子の街は初めてだと思いつつ、GoogleMapとRettyで調べて大衆酒場ドリームへ。
やや背徳感を感じつつだけど、銚子の人は騒すぎじゃない?ぐらいにふつうに飲んでる。

飲んで食べたら、すぐにホテルへ帰って、明日に備えて早めの就寝。
3日目は5時起きで出発。
ドーバーラインにも無事に乗れて、ひたすら太平洋沿いを走る。
前から行きたかった九十九里麺ドラゴンに開店10分前に着くこともできて、メニューに迷いつつうにそばを堪能。


しかし、いすみ辺りから風がどんどん強く鳴ってくる。後で聞いたところ、電車遅れも発生するほどの強風で、砂浜沿いだと飛んでくる砂で痛いほどの風。
眺めのよいけど風が強い海岸線と小さな峠も何度か越えていくうちに体力は消耗していく。


本当は千倉まで行きたかったんだけど、頭と身体を誤魔化しつつ、なんとか鴨川に到着。
しかし、この辺は観光地なので一人部屋は少ないし、元々観光地設定の金額がGWで更に高くなってる。
テント泊覚悟だったんだけど、2軒ほど電話したところ、1万円まで値引きしてくれるとのことで宿を確保。
晩御飯は川久といういい感じのお店で、鴨川名物のおらが丼と天ぷらを美味しくいただいた。

4日目は千倉を経由してまずは館山を目指す。
ギアの調子が前日辺りから悪く、高速ギアに入らない。ネットで調べて自分で治そうかとも考えたけど、下手して悪化することを恐れて館山で自転車屋さんへ行くとこに。(鴨川で探せばよかったとも後悔)

千倉といえば安西水丸さんですが、山も海も安西さんを思い出させる。

千葉の海にも、東京湾の穏やかな海、銚子の荒々しい岩場、九十九里の砂浜、千倉の平たい岩場、館山の静かな浜辺などなど、いろんな表情があるんだなと思ったチバイチでした。
千倉から南房総市、館山へはまた小さい峠を何度も越えていく。
疲れはますけど、館山で知り合いと会う約束してたし、自転車屋さんにも行かなきゃと(電話で予約しておいた)、先を急がないといけない。

野島灯台は標識を見誤ってスルーしちゃったけど、館山の布良先神社へ到着。
ここは先の台風被害が大きかったところで、瓦礫の撤去とかのボランティアをさせてもらったところ。
まだ復興半ばだけど、ここの鳥居から見える富士山の眺めは最高なのです。

この後は自転車屋さんでギア不調の原因だったシフトワイヤーを交換してもらい、沖ノ島で知り合いに会って、さらに北上する。
鋸南市辺りでは自動車渋滞に巻き込まれつつ、自転車で自動車をバンバン追い越して行き、なんとかこの日の目的地だった富津岬へ到着。

自宅まであと50kmと、頑張れば帰れなくはない距離だけど、夜走るのは避けたいし、持ってきていながら使えていなかったテント泊することに。
しかし、昼間は暑かったのに夜は寒い。
薄い寝袋にくるまって、安物ワインで就寝。

5日目の最終日は4時頃に目覚めたので、「日の出でも見るか!」とテンション高めて撤収したけど、ここは西海岸だから日の出は見れないんだよね。
銚子の方から上がってくる太陽を眺めつつ、千葉市へ走る。

で、4日と3時間ほどでチバイチ完走できました。
アスリートな方は24時間で走っちゃうわけだけど、まあ僕ならこんなもんでしょう。
次に走ったらもう少しは早くなるかもだけど。

走っていて思っていたことは、「身体で測る」ことで得られるリアリティ。
●30km走るのにどれぐらい時間がかかり、しんどいのか。
●どれぐらいの距離を走ったら休憩入れないと辛いのか。
●どれぐらい無理すると、ハンドル操作を誤るぐらいに意識が朦朧とするのか。
●「もう無理!」となった時に、どうすればまた走れるようになるのか。

とかとか、世界を身体で測りつつ、自分を測ることもできた旅でした。

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