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運営者として感じる100人カイギの魅力

仕事と関係なく、イベントや勉強会によく参加している自分。自己紹介として話すのは普段の仕事よりも、100人カイギでの活動を話すことが多いです。

100人カイギと自分の関わりですが、まず、自分自身は新宿区100人カイギ運営者です。また、100人カイギの全体事務局のメンバーでもあります。自分自身が100人カイギを目いっぱい楽しみつつも、色々な人に100人カイギの魅力が伝わればいいなあと思いながら、活動をしています。

1年程、100人カイギとの関わりを続けていますが、100人カイギ特有の魅力があるなあと感じているので、文字にして起こしてみたいと思います。私が100人カイギと関わり始めたきっかけについてはこちらをご参照ください。

そもそも、100人カイギとは?

(以下、100人カイギ公式サイトから引用)

100人カイギとは?
「100人カイギ」は、街で働く100人を起点に人と人とをゆるやかにつなぎ、
都市のあり方や価値の再発見を目的とするコミュニティです。

ルールは簡単。

・毎回、身近で面白い活動をしている5名のゲストの話を聞く
・ゲストが100名に達したら解散する
100人100様の生き方に触れることで、いつもの景色が少し違って見えてきます。

100人カイギについて、もう少し詳しく説明

毎回、在住・在勤・在学などのその地域に関わりのある人が5人ゲストとして登壇し、自分の仕事や活動に対する想いを10分間で話してもらうという活動です。

例えば新宿区なら新宿区の在住・在勤・在学者、渋谷区なら渋谷区の…という形で、登壇者はその地域に関わりのある人に限定されます。参加者は、その地域に縁もゆかりもなくても全然OKです。

所要時間は2時間で、新宿区の場合は以下のようなタイムスケジュールです。
 19:00~19:20 100人カイギとは/アイスブレイク 
 19:20~19:30 ゲストトーク①
 19:30~19:40 ゲストトーク②
 19:40〜19:50 ゲストトーク③
 19:50~20:10 休憩
 20:10〜20:20 ゲストトーク④
 20:20〜20:30 ゲストトーク⑤
 20:30~21:00 ネットワーキング
新宿区では、自己紹介に加えて「私にとっての新宿」というテーマで、知り合いでない方3、4人でのグループ内でアイスブレイクをしてもらっています。

この100人カイギの面白いところは「終わりがある」ということ。「毎回5人が登壇し、20回開催した時点;登壇者が100人になると、その100人カイギは解散する」というルールのもと、様々な地域で始められています。現在解散しているのは港区、渋谷区の2地域で、徐々に広がりを見せて日本全国40地域以上に広がっています。

この話をするとよく言われるのは、「終わるのがもったいないよね」ということですが、「終わりがあるからこそ始めやすい」という見方もできますよね。

自分でコミュニティや組織を続けていくことは、予想以上にエネルギーを使います。自分自身は新宿区100人カイギには第2回目から関わり始めたのですが、20回は毎月開催だと1年8カ月。本業もある中で、運営者として登壇者探しなどをしたり、告知の準備などをしたりしているので、20回という回数は、個人的にはちょうどよいなあと思っています。

また、終わったからといって、そこでやったことがゼロになるわけではありませんし、そこでできたつながりは残ります。実際、新宿区100人カイギに関わり始めてから、新宿に関わる人とのつながりが増えましたし、新宿を以前よりも身近な街として感じるようになりました。月並みな言葉ではありますが、いろいろな人とつながれることは100人カイギの大きな魅力だと思います。

運営者として大切にしていること

100人カイギの場で登壇してもらうのは「話したい人」ではなく、各地の運営者が「話してほしい」「皆に紹介したい」と思う人です。そういった人の「想い」を話してもらうことが、よりよい100人カイギの場づくりにつながります。

例えば、自分自身がこれまで取り組んできたプロジェクトについての詳細を10分間で説明するよりも、どうして自分がこれまでそのプロジェクトに取り組んできたのか、という想いの部分を話してもらうほうが、参加者の共感も得やすくなります。

そして、運営に関わり始めて1年弱ですが、上記を前提とした上で、個人的に持っている想いがあります。それは「登壇にそこまで乗り気でない」という人に登壇してもらうことです。

100人カイギの場は、他のイベントよりも「人」や「想い」にフォーカスされているので、どんな人でも比較的話しやすい「心理的安全性の高い」場になっています。「100人カイギの場がなかったら、皆の前で話したりしない人」が登壇者として、自分自身の「想い」や「考え」を話すことで、共感してくれる仲間が増えることは、100人カイギの大きな魅力の1つだと思います。

それから、登壇者へ特にテーマなどを設定してのお話をお願いしているわけではないのですが、ある登壇者の話すことが、別の登壇者の話したこととつながったり、意外な点と点が線になることも100人カイギにはよくあります。

また、個人的にはネットワーキングの場や、それ以外の場で色々な人をつなぐことも大切にしています。仕事や興味、趣味などもほんとに多種多様な方が参加されるので、そこで「この人とこの人が知り合ったら面白そう!」と思ったら、なるべくつなぐようにしています。自分自身のストレングスファインダーの話になりますが、「収集心」が一番高いんですね。おそらくこのつなごうとする特性は、「収集心」の影響が大きいのではと考えています(笑)

最後に

以上、つらつらと書いてみました。いろいろな人とつながって、自分の知らないことを積極的に知ってみたいという人にとって、100人カイギはとても最適なコミュニティ活動だと思います。

また、運営者の立場としては、100人カイギはある意味、社外プロジェクトと一緒ですよね。一緒の場所で働いているわけでもなく、事業内容も職種も全く異なるメンバーと、100人カイギというプロジェクトを一緒にしていくことは、パラレルキャリアにもつながっていくのではないでしょうか。自分自身も100人カイギに関わり始めてから、YeLLというクラウドサポーターサービスのサポーターを業務委託で受けるようになりました。これは、100人カイギをやっていることが上司への説得に大いに役立ちました(笑)

日本全国に広がっているとはいえ、100人カイギにはまだまだ可能性があると思っています。まだ参加したことがない人には、ぜひ一度遊びに行ってほしいと思いますし、既に参加したことがある人は、ぜひ自分と関わりのない地域の100人カイギへも遊びに行ってほしいです。特に参加したことがない人は、SNSなどで感想を読むよりも、実際に参加してみるとまた異なる印象を持ってもらえると思います。とりあえず、今日はここまでで。

ご参考:「コミュニティの終わりを再考する」

最後に、「終わりのあるコミュニティ」については、2019年11月に開催された「100人カイギsummit2019」においても、トークセッションが開催されていたので、ぜひご一読ください。

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