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追憶の七不思議

わたしは小学校にはいった

一年生だ

崖の上の海の見える土地の一年生だ


となりの席のおとくんは怖がりだ

夏休みの学校お泊まり会の時に人体模型君が怖いと言うから、さっき動いたような、、、って言ったら側にいた先輩たちの顔が輝いた

ホントにホント?

動いた?


いや、うそです。ごめんなさい


先生が言う


あー、そうかそうか、でもこの人体模型は人気者だから、そんな嘘を言うもんじゃない。言ったらさいご人気者になってしまう

みんなが笑う

だから、おとくんもあんまり怖がらないように


この学校には六不思議迄しかない

六不思議しかないのが七不思議だと言うものもいる

わたしは幸せだった

学校の正門から国道を少しあるいた崖の上の海が見える森の家にわたしはおばあちゃんと住んでいた


梅雨が過ぎるまでは、、、


梅雨にはいってしばらく、おとくんと、うたくんと、りゆちゃんと帰っていると私のうちの近くの森のなかの公園のブランコに白いワンピースで血の気のないひとがいた。おと君が幽霊だと言った。わたしは失礼だよとおと君にささやいた

幽霊みたいな女の人は私が家に帰ると私の家にいた。おばあちゃんが、女の人のワンピースのしたからなにかを取り上げた。赤ちゃんだった

幽霊みたいな女の人はわたしを一瞥したあと、

あんたの弟だよ

と嫌な笑みを浮かべながら言った


おばあちゃんは何も言わなかった。


その日から、毎日、おとうさんと名乗る人がうちに来た。

男子が産まれたなら何も問題はないんだ

こいつらは連れていく


幽霊みたいな女の人は、、、おとうさんを名乗る人に連れていかれた。

弟とわたしはおばあちゃんが絶対渡さなかった


ある日、この日がさいごになるな。と予感があった

帰りに人体模型の口におとくん宛の手紙を噛ませておいた

この人体模型は人気者だからきっと誰かが気づいてくれるだろう


この日、わたしとおばあちゃんはこの町から消えた


おとは、小学生のクラスから漏れる声に耳を澄ませていた

やがてその声は近づいてきて

おと先生~七不思議の七番目知ってる~?

おとはなにかな~なんだろな~?と言って微笑み返しただけだった

六不思議を全部集めると悪い大人は、るかちゃんに連れていかれちゃうんだよ

それが七番目


もちろん知っていた

それは、、、おとが、一年生の一学期に、大人の事情でいなくなった、るかへの追憶のために作った七不思議だったから


おとの机には色褪せた手紙

ごめんね、ありがとう。おとくん るか

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これは今朝方みた夢です
夢にしてはストーリー仕立てで具体的でした
なので面白く思い、お話仕立てにしてみました
名前はけっこう最近風にキラキラにしてみました。

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