見出し画像

民宿小林からブラジル側の「イグアスの滝」へ行って無事1日以内に帰る方法【前田家の世界一周】

世界一周を始めて気づいたことがあります。私、自然が好きなんだ。

今までは、遺跡や食を目的とした旅行が多かったです。カンボジアのアンコールワットや、直近ではメキシコで食べるタコスなど。今も遺跡と食は好きですが、自然に触れると1番活力が貯まるようになりました。

パラグアイに滞在していた時にも、自然に触れる機会がありました。民宿小林に滞在中に、「イグアスの滝」へ日帰り旅行をした時のお話です。


「イグアスの滝」とは

イグアスの滝は、アルゼンチンのミシオネス州とブラジルのパラナ州の境界に広がります。イグアス川に位置するこの滝は、アルゼンチン側とブラジル側の二つの国立公園にまたがっています。そのため、イグアスの滝はアルゼンチン側とブラジル側から見ることができます。一応、パラグアイとも面していますが、パラグアイからは滝を直接見ることはできません。

横に広く滝が連なっています
https://www.destino.foz.br/midia/

1984年に世界自然遺産に認定されたイグアスの滝は、約275もの個別の滝から成り立ちます。ただ、この中で、もっとも印象的かつ有名なのは、「デビルス・ソート(Devil's Throat)」と呼ばれる巨大な滝。80メートル以上の高さから流れ落ちており、近くまで行って見ることもできました。

「イグアスの滝」の場所

ブラジル側のイグアスの滝(ポルトガル語では「Cataratas do Iguaçu」)は、Google Map上でここにあります。近くにある街の名前は「Foz do Iguaçu」と呼ばれます。

イグアスの滝は、イグアス国立公園の中にあるため、国立公園に入場した後に園内のバスに乗理、奥の方にある滝に向かいます。

https://www.destino.foz.br/mapa-turistico-de-foz-do-iguacu/

民宿小林から日帰りで行く「イグアスの滝」への行き方

パラグアイの民宿小林から、ブラジルのイグアスの滝に行くためには、片道で3〜4時間かかります。Google Map上で見ると、車で1時間20分あれば行けると書いてありますが、バスを乗り継いで自力で向かうのであれば倍以上かかります。

私たちは、バスを乗り継いで向かいました。

ざっくりとしたルートと1人あたりの料金はこんな感じです。

民宿小林 (バス、20,000グアラニー)→ シウダー・デル・エステ (バス、5レアルか7000グアラニー、国境を越える)→ フォグ・ド・イグアス (バス、5レアル)→イグアス国立公園

運賃は記憶ベースなので間違っている可能性あり

民宿小林→シウダー・デル・エステ
民宿小林のオーナーさんに、日帰りでイグアスの滝へ行きたいことを前日に伝えていたので、民宿からバス停まで送り届けていただきました。国道2号線沿いにあるバス停まで出て、バスを待ちます。特にバスのスケジュール表は無く、来たら乗る方式です。

いつバスが来るか分からないので、朝の6時半から待ちました。朝焼けの空がきれいでした。

15分くらい待つとバスが来ました。バスというよりは、乗り合いのバンでしたが、とりあえず乗ります。小林さんがバスの運転手さんに行き先を伝えてくれますが、もし自分で伝える必要がある場合は「シウダー・デル・エステのバスターミナルへ行きたい」と伝えましょう。

運賃は、キャッシュで運転手さんに支払います。1人20,000グアラニーでした。

通勤なのか、立ち乗りも多かった

バンで1時間半ほど揺られると、パラグアイの端っこにある街のシウダー・デル・エステに到着します。バス?バン?によってはバスターミナルまで乗り付けてくれるっぽいですが、私たちは手前の道で降ろされました。

シウダー・デル・エステのバスターミナルはGoogle Mapだとここです。

シウダー・デル・エステ → フォグ・ド・イグアス
シウダー・デル・エステに着いたら、次は国境を越えてブラジルにあるフォグ・ド・イグアスへ行きます。

ん?国境を越える?パスポートは!?となりそうですが、日帰りで行き来する場合は入国審査が不要です。本当にそれで良いの?って思いますが。

(本当に出国する場合は、バスに乗る前に運転手さんにイミグレーションで降りたいと言わないと、普通にイミグレーションはスルーして入国しちゃいます。危険!)

シウダー・デル・エステのバスターミナルからは、長距離バスが多く出ていますが、フォグ・ド・イグアスへ行くバスは普通のバスです。そのため、バスがどこから出ているのかイマイチわかりませんでした。

周りにいるおっちゃんに「フォグ・ド・イグアスへ行きたいんや〜!!!滝!!!」と伝えて、このバスに案内されました。

このバスはパラグアイとブラジルを行き来しているため、運賃もグアラニー(パラグアイの通貨)とレアル(ブラジルの通貨)が使えます。現金オンリーの受付です。確か、5レアルか7000グアラニーでした。

清潔なバスでした
国境を越える瞬間。本当に入国審査不要なの?と思いながら。ドキドキ。

30分ほど乗っていると、フォグ・ド・イグアスのバスターミナルに到着します(Google Map上の場所はこちら)。

通貨問題発生
ブラジルのフォグ・ド・イグアスに着いて思い出しました。あれ、ブラジルの通貨持ってないな。

本来であれば、シウダー・デル・エステのバスターミナルや街中で両替をして行く方がスムーズなのですが、正しいバスに乗ることに必死でお金のことを忘れていました。もうブラジルに到着したので、ブラジルのバスに乗るためにはレアルが必要です。

フォグ・ド・イグアスは外にあるバスターミナルなので、両替所やATMはありません。

困ったな、と頭を抱えていたのですが、バスターミナルから歩いて5分圏内に救世主が現れました。

スーーパーームファーーーートーーー(ドラえもん風)

なぜか朝の8時からオープンしてくれているSuper Muffatoは、ATMと両替所があります。万能過ぎん???(救世主の場所はこちら

ちなみに両替所でUSドルをレアルに交換してもらおうとしたら、明らかにお札の状態はきれいなのに「汚いからダメ」と言われました。なんでや。ATMからは、無事にレアルを引き出すことができました。助かった。

ちなみに、Super Muffatoは普通のスーパーなので、ここでランチや飲み物を買って行っても良いかもしれません。

フォグ・ド・イグアス→イグアス国立公園
フォグ・ド・イグアスのバスターミナルに着くと、このように分かりやすい標識があります。国立公園行きは、L120です。あと、観光客っぽい人がやたら列を作っているので、すぐにわかります。

イグアスの空港が国立公園の近くにあるため、L120は空港も巡回して行きます

ここから国立公園までの道のりが割と長く、40〜50分ほどバスに乗っていました。

パラグアイのバスも同じですが、フォグ・ド・イグアスのバスも、停留所の名前、次にの停留所のアナウンスがありません。勘で降ります。幸いなことに、バスL120には、同じようにイグアスの滝へ向かう人が多いため、他の人の勘を信じながら降りれます。だけど、まあ不安です。

私たちは、Google Mapと睨めっこしながら乗っていたのですが、最終的に「Parque Das Aves」と呼ばれる、国立公園の近くにあるバードパークの前で降りました(Google Mapでここ)。正しいかはわかりませんが、大体の人がここで降りていました。国立公園の入り口までは歩いて5分もかからない場所です。

「イグアスの滝」の入場方法

朝6:30に民宿小林を出発し、9:30に国立公園に到着しました。結構スムーズに来れて一安心です。

イグアスの滝へ入場するためには、ゲート前でチケットを購入するか、インターネットで事前購入ができます。私たちは当日にゲートでチケットを購入しましたが、ぜっっったいに事前に購入した方が良いです。

私たちが訪れた日が年末年始だったからかもしれませんが、イグアスの滝が、土日のディズニー並みに混んでいました。9:30に到着しましたが、入場できる時間は12:30と言われるレベルです(ディズニーでいうと180分待ち)。

しかも、待機できる場所は屋外。レストランは1つしかなく、オペレーションがまったく周っていません。お土産が買えるお店も1つのみ。ブラジルの夏に行くと、ぶっ倒れる寸前の暑さの中、時間を潰すのは結構辛いです。

絶対に、事前に買おう、チケットを。

公式サイトのリンクはこちら

さて、自分の入場時間が来ました。ここまらまた並びます(悲鳴)

と、いうのも、国立公園の中を移動するために専用のバスに乗るからです。バスは頻繁に来るのですが、乗り降りで時間がかかります。そのため、自分たちの時間になったとしても、すぐに滝が見れるわけではありません。

大体2階建てのバスが来ます

なお、入場する際にエキスプレスパス的なものを購入すると、滝へ行くときのバス列をスキップすることもできるっぽいです。

「イグアスの滝」の見どころと感想

やっとこさイグアス国立公園に入り、滝を見るバスに乗ることができました。この時点で、暑さと待機時間から疲弊しまくっていました。

バスを降りると、すぐ目の前に滝が広がっています。

ひと目見た感想は「なんじゃこりゃ!」でした。

というのも、想像していたよりも横に広くて、滝だらけだったからです。1箇所で轟音を立てて滝が流れているのではなく、端から端までとてつもない寮の水が流れ落ちていました。

横に滝が広がっているので、トレイルを歩きながら、いろんな角度から滝を眺めることができます。

1番の見どころと言われている「デビルス・ソート(Devil's Throat)」は、橋が滝の真ん中あたりまでせり出ていて、迫力満点の滝を目の前で見ることができます。

こんな感じ

ただ、この橋を渡ると105%びしょ濡れになります。カッパを着ている人がいるくらいです。私は途中まで歩いてギブしました。

イグアスの滝は美しいかといわれると、そうではありません。どちらかというと、偉大です。森の中から勢いよく生えているような滝。どこからこんなに水が来ているんだ?と思うくらい、量がとてつもないです。自然の力感あふれた姿を突き付けられるのが、イグアスの滝でした。

「イグアスの滝」から民宿小林への帰り方

「イグアスの滝」から民宿小林へ戻るには、来た時のルートを反対にすれば良いのですが、私たちは少しルートを変えました。

イグアス国立公園→フォグ・ド・イグアス(Uber)→シウダー・デル・エステ(バス)→民宿小林

国立公園からフォグ・ド・イグアスまでUberを使った理由は、イグアス国立公園 - フォグ・ド・イグアス間の行きのバス移動が長かったのと、なかなかバスが来なさそうなニオイがしたからです。

シウダー・デル・エステから民宿小林行きのバスは、大体17時か18時頃に終わると聞いていました。場合によっては「帰れない」なんていう最悪なケースもあるので、早めにシウダー・デル・エステに到着したく、Uberを使うことにしいました。

シウダー・デル・エステから民宿小林行きのバスは、「緑のバスに乗る」と民宿小林さんから聞いていました。

あった。超緑だし、外装狂ってるけど。

ベガスのパーティーバスかと思う外観ですが、普通のバスです。乗ったら、運転手さんには「53kmで降りたい」と伝えます。運賃は降りる地点までの距離で計算しているようで、25,000グアラニーでした。行きより高いけど、まあいいや。

内装もクレイジー

バスに乗って1時間半ほどすると、53kmに近づきます。民宿小林さんには、到着する予定時間を伝えておいたので、降りる地点で待っていてくれました。優しい。

一応、Google Mapを見ながら、降りる地点の近くでバスの運転手さんに声をかけ、無事に下車しました。

帰宅したのは、18時くらいでした。

まとめ

民宿小林からイグアスの滝まで日帰りで行けるのか。

最初は疑心暗鬼でしたが、事前に下調べをして、十分に充電されたスマホと現金があれば行けました。パラグアイの人も、ブラジルの人も、皆さんとても親切です。聞けば案内してくれますし、バスでも降りる場所になったら声をかけてくれます。イグアスの滝も唯一無二です。

民宿小林に宿泊することがあれば、ぜひ足を伸ばしてみてください!


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

もしよろしければ、こちらもフォローをお願いします!
X 👉  https://twitter.com/kaychan_i
TikTok👉 https://www.tiktok.com/@ruiandkay


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?