#187 『A PIECE OF CAKE』、拝聴!

 こんにちは、鏑木澪です。

 2022年7月27日にリリースされた、安野希世乃さんの1stフルアルバム
『A PIECE OF CAKE』を聴きました!

 ミニアルバムを中心に活動してこられたようで、シングルもタイアップ曲が多く(というか、全部?)、歌手デビュー5周年で初のフルアルバムというのは、なんだか珍しい気がします。

 私は、少し前に観た『マクロスΔ』のワルキューレから安野さんを知り、このアルバムを聴きました。

 柔らかくて素直なサウンド、芯のある優しさに包み込まれるようで気持ちの良い歌声です。

 

 んー。

 器用すぎる不器用さ、みたいなものを感じます。
(なんだか、もったいない感……)

 個人的に、ものすごく好みの声質で聴いていると心と身体が癒されるような感じがして嬉しいのですが、こう、良くも悪くも引っ掛かりがありません。


 昨日の記事でも、「なんで今まで、安野さんに気がつかなかったんだ!」といった話をしていたと思いますが、『マクロスΔ』と『冴えない彼女の育てかた』を観ていない影響が大きそうです。

 冴カノに関しては、「もう、松岡さん。お腹いっぱいなんだよ」といった感じで、ハーレムもの(?)の主人公で松岡禎丞さんの声を聞くのに飽きてしまっていて(ほら、周囲も似たような顔ぶれだし←)、観ていなくて、

 マクロスは、「三角関係の話なんでしょ? あまり好きじゃないんだ(謎の偏見)」といったところから、食わず嫌いをしていました。

 あぁ、せめてどちらかだけでも、もっと早く観るべきだった!
(冴カノはまだ観れていません。ごめんなさい)

 他にも観ていない作品はありますが、自分が”興味を持ったのに観なかった作品”から考えると、このふたつを外していなければ、もっと早く気がつけたのではないかと思うと、無念です。


 しかし、自分のプレイリストを漁っていると、2018年リリースの『ロケットビート』が2020年の時点でリストに入っていたんですよね。。。

 出会っとるやないけー!
(しかも、『カードキャプターさくら クリアカード編』観てないし←)

 自分が曲を作ろうと思ってから、アニソンをひたすら漁っていた時期があり、その時に「この曲いいな」と思ってストックしたなかに入っていました。

 私にとっての、「良くも悪くも引っ掛かりがない」の”悪くも”がこれで、とりあえず歌えるレベルではこの曲を覚えていますから、それなりに聴いたはずなのに、安野さんを認識できていなかった。。。
(当時の私に、”アーティストで聴く”という概念がなかったせいもある←)

 ただ、2年前から変わらない「いいな」と思う基準があるのかもしれないと思うと、なんだか嬉しいです。


 それにしても、低音が綺麗に出る女性の声、本当に好きだな、私。


 ワルキューレのハモリから安野さんに惹かれたこともあって(めっちゃ支えてるやん!)、落ち着いたやや低めの声で歌われている曲に特に魅力を感じます。

 でも、高音の伸びも綺麗なんだよなぁ。

 あと、ちょっと気持ち悪いかもしれませんが、安野さんの日本語の発音が、私の理想にものすごく近いです。

 うん、正解といっても良い。

 特に歌っている時の発音。

 私は理想がひとつかといわれたら、そうじゃない人間なので、なんとも無責任な話ですが、こちらの方向性の発音だとこれがベストな状態なんじゃないかというくらい、とても美しいと思います。


 そういった音の綺麗さなども含めて、「良くも悪くも引っ掛かりがない」の”良くも”は、このアルバムの聴きやすさです。

 まだどれも全然聴き込めていませんが、ミニアルバムはもっと輪郭がはっきりした世界があるようで、密度や濃度が高い印象があります。
(言葉を選ばずいうと、ややとっつきにくさも覚える。それがいいんだけど←)

 こちらのアルバムは、適度な軽やかさが加わったことで、慣用句的な意味でない”A PIECE OF CAKE”のつまみやすさ(?)が生まれているように思います。

 私は、11曲目の『花時雨』が特に好きです。

 全体を通して”人生”を感じる1枚ですが、比較的ポジティブな女の子・女性の像が多く浮かぶなかで、『花時雨』のネガティブな感情に目を向けた歌詞が素敵です。

 音階が日本風なこともありますが、日本らしい趣のある言葉が使われていることで、記憶のどこかにある懐かしい風景が思い出されるようで、聴いていると和みます。

 静かに歌うと無感情にも聞こえる歌声になりがちですが、冷静さの奥にある想いが感じられるような声で、好きです。


 うん、”好きです”しかいえない。←


 こういうのは、好みですからね。
 私は評論家じゃないので、自分が好きかどうかの話しかしません。←

 私は、自分の作品を通して、好きなもの、私が良いと思うものを表現したいのだけど、その正体がまだよくわかっていないというのか、「具体的に、これ」というものがなくて、「こんな感じ」を拾い集めているところです。 

 おそらく、根っこのところは変わりませんから、その魅せ方のヒントを探しているのでしょうね。
(なぜ他人事←)

 ひとまず、たまひとつピントがあったようで、私は嬉しいです。

 よっしゃ、がんばるぞー!

 ではでは〜

 16,1

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