頑丈な杭

頑丈な杭をつくろう
って思った。

中学生の時、出る杭は打たれるよっていって、先輩に詰められるからって、ビクビクしてた自分がいて

いま、ここで書いてて、笑い出したいぐらいくだらないことだなーって

なんでそんなくらだないこと思い出したかって、3万人しかいない市に引っ越してきて、上記の言葉をもらったから

私は、20年後に、このエピソードを思い出して笑えるだろうか。今は全然笑えない。っていうか泣いてる、今。


出る杭は打たれるよ

なんて言われない状況に、大学時代から帰郷するまで、いた


目立ってなんぼ、人と違うことして、なんぼ

周りにはちょっと変わった人か、こだわりが強い人しかいなかった

そうだよね、大学は演劇を専攻してたから、演劇やるのに、フツーの人なんかいるわけなくって

ずっと劇作品を作り続けて、

アルバイト先は、劇場のカフェで。そこにもバンドマンやら、ダンサーやら、音楽家やら、普通の人いなかった。みんなヘンテコでだからたのしかった。


富山に帰ってきて、ヘンテコを封印してしまった。

だって、ヘンテコは悪目立ちするから、指差して笑われるから、子どもに迷惑かけたくないから


今回、コラムを書いて、風のたよりでどうやら担当者さんは変わり者だって聞いて、

私はアクセル全開でいった。変態丸出しで、ヘンテコで、こだわりが強くて、芸術を愛していて

そしたら、楽しくて、ああ生きてるな って思った。こっちが私だ。こっちの私が本物だ。

ヘンテコを封印して、頑張ってる私は私じゃなくて、だから、その私はいじめられるんだ。その私は違う私。

さようなら、社会に適合しようとした、偽物の私。さて、頑丈な杭をつくろうか。



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