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確かな1ページ

風船がぷかぷかしてるのに割れたら痛いし、
近づいた花にも棘があれば痛いよ。
でも心みたいな空があれば、それでいいのよ。
だから私は空を見上げて、心を抱きしめる。

自分なりの解釈だった。

ちょっとチクッとしただけ。
いつもと違うことが起きて驚いただけ。
起きなきゃよかった、やめとけばよかった、
そんなことを思うのはもう違うなって感じた。
決めつけることももうやめたいから、感謝はする。
今、この時間に集中する。もっとも向き合うべきこと。
何があっても、人生でほんのわずかなワンシーン。

”一日一日を大切に”、なんて言葉はしっくり来なかった。
でも”ワンシーンずつ撮っていけばいいから”、って
そんな言葉には納得ができた。
毎日を本の1ページに例えることができたのなら
そのページだけしか進んでないようでも、濃い内容だ。
そこに命を吹きかけられるかの違いなんだって思う。

自分の頭の中はストーリーでしかないのだと、
なんだか気づいたらふと思っている。
だから考察も楽しいけど、ハラハラが抜けない。
客観的に見てしまう視点もここにあった。

何より、リズムがあっての生活が心地よくて、
知らず知らずにリズムとして動くのが楽しい。
だから不協和音がした途端に耳を塞いで立ち竦む。
ここには居られないとヘルプが起こるんだろうって。

まあ、どんな毎日でもいいんじゃない?
ネガティブも地獄を感じても欠かせないワンシーン。
ほら、どんなストーリーにだって
落ちてからのハイジャンプはとても気持ちがいいもの。
そう思えたら少しは楽なステップが踏めそうだ。

今日も私は街へ行く。
怖がって向かうのを止めるんじゃなくて、
確かにこの目を通して見に行きたいから。

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