見出し画像

ビジネスの小ネタ。プレゼンテーションの発表順、あなたはどうします?

ビジネスの小ネタを発信してます。

今日は行動経済学の本を読んでいて、『なるほど!』と思った小ネタです。


これからあなたも含めて、ビジネスプレゼンを5人で発表します。
あなたは何番目にプレゼンをしますか?

順番が、プレゼンの成否がかかわるのか?
と思いますよね。
しかしこれが大きく影響を及ぼすそうです。

答えを最初にいうと、
一番初めか、最後です。

最初か最後のプレゼンが、一番採用率が高いのです。(5人ともレベルが同じプレゼンの場合に)

ここでの行動経済学での効果は、
系列位置効果。初頭効果と新近効果。

これは何かというと
人は触れる順番によってその評価が変わるというものです。

この効果の実験として、
3つのワインを用意して、被験者に一番美味しいワインは何番目ですか?と質問します。
被験者は知りませんが3つとも、中身は同じワインです。
何番目が多かったか?
1番目のワインと答えた方が55%も!?いたそうです。

内容が同じレベルであれば、最初に触れたものが『初頭効果』で、一番良さそうに感じられるんですね。

もう一方で、最後に触れたものが一番良さそうに思えるのが『新近効果』でいずれも同じ効果を発揮します。

では、最初と最後はどちらがいいのか?

評価がその場で決まる場合は『最後』

しばらく時間をかけて(たとえば1週間後に発表する場合)評価する場合は
『最初』が有利です。

これは、『新近効果』は時間が経つと効果が薄れてくるからなのです。それよりも最初のインパクト『初頭効果』のほうが長続きするんですね。

就職面接、ビジネスプレゼンの順番はこれを考慮して順番をえらぶとよいでしょう。

そして、これはネガティブな評価にもあてはまります。
目立ちたくない発表の場合、たとえば営業会議での個人実績を報告する場合。しかも計画未達の場合(報告したくないですよね…)

そのようなときはちょうど真ん中の順番にまぎれてヒッソリと報告すればいいでしょう。

このように人間は正しい評価決定をくだしているようで、環境や思い込みに影響されて、非合理な選択をしてしまいます。

それを避けることは出来ないので、非合理な選択をしてしまうんだと意識することが、行動経済学の大切なところでしょうか。

皆さんのビジネスの気付きになればうれしいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?