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まだ残業してるの?

今、自分の所属している「組織がなぜあるのか」知っていますか?
その組織の中で、「なぜ今の業務があるのか」回答できますか?
売上拡大の為?上司に言われたから?そういうものだから?
ちょっと立ち止まって考えてみませんか?

例えば、「経営企画部 経営管理課」なんて組織があったとして、そこでは、週次で管理会計の予実を1円単位更新し続ける。そんな業務があったとき、それはなぜ「週次」で「1円単位」で行っているのでしょうか?何より、それは「経営企画部」の仕事の仕事の中でどれほどの重要なことなのでしょうか?

創業間もないころを思い出してみましょう。
社長と5名の社員で何とかやりくりして、希望と熱意で会社を回していたあの頃、収益も安定せず、給与を払い、銀行への返済をしたらほとんど資金は残らず、数円でもいいから多く現金を残すために、資金繰りに躍起になっていたころ、管理会計上の予実管理は経営の重要課題でした。
そんな時、元バンカーで現在メガベンチャーで経営管理部長をやっていたAさんと出会い、引き抜いて、「経営企画部」を立ち上げました。
わが社軌道に乗りつつあるこの会社をより拡大する、つまり今後の拡大に向けて財務的経営基盤を構築するための施策を企画していく組織であり、精緻な管理会計はマストだったのです。
そう、"当時として"は「週次」「1円単位」での管理会計が求められていた。

では、今はどうでしょう。昔に比べ内部留保も潤沢になってきました。ちょっとやそっとでは傾くことはないでしょう。
それと同時に、組織も大きくなり、管理会計の科目も増えてきました。
週次で1円単位の予実の更新を必死に行う経営企画課は今も健在です。
誰もその業務がなぜあるのかも考えず、「ずっとやっているから」と言って今でも続けているのです。
ではそのデータは誰が見ているのでしょうか。一応経営陣が見ているのですが、その数値は「隔週」で「千円単位」での推移を確認しているだけでした。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

それは、誰も自社の現状と自組織のミッションを明確にせず、ひたすらに業務に邁進した結果といえるでしょう。
この会社の場合、「経営企画」という組織ができたときのミッション「盤石な財務基盤の構築」でした。
それを財務基盤が固まってきた今でも見直すことをせず、盲目的に惰性で続けているのです。社長以下全員、誰もおかしいと言わなかったのです。

これは特殊なケースではありません。
あなたの営業部はなぜ存在しているのですか?
あなたの情報システム部はなぜ存在しているのですか?
あなたのマーケティング部はなぜ存在しているのですか?

それが不明確なまま業務を進めていて、なぜその業務が必要だといえるのですか?
無駄な仕事もやらなきゃいけない仕事も、何を基準に判断するのですか?

そうです。
あなたの組織の存在意義は何なのかを、一度立ち止まって考える必要があるのです。

働き方改革。その一つのキーファクターはこれだと思います。
ぜひ一度考え直してみましょう。私も協力いたします。

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