先日、こんな記事を目にしました。

「メタバース（仮想空間）の事業化検討に関わったビジネスパーソン1803人のうち、91.9％が事業化にたどり着けていないという。理由としては『メタバースならではの価値を見いだせない』などが挙げられていた。」

これ、受け止め方にもよりますが、なんだか「メタバースには価値がない」と言っているようにも、感じられますよね。

ちっ！
＞「ちっ」とか言わない 😊

そうではなく、「自分たちが見つけられないだけだ」という殊勝な表明ならいいんですが・・・

というのも、「メタバースならではの価値」は大有りだからです ❣️
「できると思う人は方法を探し、できないと思う人は言い訳を探す」というのに、似ていますね。
その価値をムチャクチャ感じるわたしからすれば、「どうしてこんなに大きな物が見えないの？」とすら思います。

ただし、時代を変える最も大きなインパクトはメタバースではありません。
最重要ファクターはAIであり、シンギュラリティーです。
メタバースの役割とポジションは、『シンギュラリティーの同時代文化』と言えるでしょう。

それはちょうど、ルネサンス期にレオナルド・ダ・ヴィンチが遠近法を確立したことと同じです。
ルネサンス期の最大インパクトは「地動説」であり、文化的には印刷技術の発明でした。
共通しているのは『逆算思考』です。
地道な記録を積み重ねた結果として、「こうなるのは、こうだからだよね」という、帰納的な理論や技術が数多く生まれました。

遠近法は、その時代精神を、目に見える形にする技術だったのです。
消失点という一番遠い『目標／結果』を決めて、そこからの逆算で絵を描く手法。
それが遠近法です。
そうした逆算思考法を手に入れたことで、人間は「科学」を発展させることができました。

アートが時代を変えることはありませんが、アートは時代の変化を色濃く反映します。
その意味で、メタバースは、コンピューターの計算によって消失点＝結果が無限に後退していく、シンギュラリティー時代特有の表現と言えるわけです。

そうした同時代性が腑に落ちれば、新しい発想はいくらでも出てきます 😊

といった前振りで、本題に入りましょう。
タイトルの「メタバース普及の鍵を握るのは●●業界」の●●には何が入るのか？

わたしは、変な思わせぶりをするのは嫌いなので、サクッと書きます。
それは、ホテルや旅館などの『宿泊』業界です。

何故か？

メタバースのポテンシャルは巨大ですが、そうは言っても、みんながそれを感じるかどうかは別の問題です。
だからこそ、冒頭取り上げた記事の「91.9％が事業化にたどり着けていない」「メタバースならではの価値を見いだせない」という状況になるんですよね。
切ないなぁ・・・（涙）

実際、メタバースについて「知りたい」「やってみたい」「事業に取り入れたい」という声はたくさん聞きますが、実際にやってみられる方は本当に少数です。
みなさん、誰かが発信する二次情報を集めるばかりで、ご自身の体験で得られる一次情報を驚くほど求めません。
わたしは、その状況を「まずいなぁ・・・」と感じます。

何故なら、個人の問題としてはとやかく言う話でもありませんが、リーダーや経営者の場合には重みが違ってくるからです。
ジャッジの基準が主体的でなくなると、組織運営は他責になります。
そして、リーダーの他責な態度は、関係者全員を不幸にします。

また、人間の判断は必然的に「知っている範囲」にとどまりますから、「メタバースの価値が見いだせない」状況は、裁量権を持つ人の知っている範囲がリアルにとどまっている証拠です。

とにもかくにも、『自分でやってみる』ことが大切なんですね。
メタな発想は、メタな体験からしか生まれません。

では、その体験をするのに最適な場所はどこなのか？
あるいは、最適なタイミングはいつなのか？

ここ１年、わたしはそのことを深く問い、いろいろな試行錯誤とチャレンジを重ねてきました。
その結果、思い至ったシチュエーションがホテルや旅館などの『宿泊施設』だったのです。
何故なら、メタバースは非日常な空間であり、『旅先』はそれに最も近いシチュエーションだから。
たとえば、ツアー旅行には『珍しい場所に行ってみるオプション』がつきものですが、メタバースをその１つと考えると、とってもしっくりきます。
しかも、適切な方法を用いれば、メタバース空間自体を各自のお土産としてお持ち帰りいただけます。

つまり、メタバースの側にいて「こっちにおいでよ」と手招きするのではなく、リアルの側から一緒にアテンドする体験が大切なんだな、と。
この道が開ければ、日本のメタバース・ビジネスは、全く違った次元に飛躍できます。

というわけで、まずはダイレクトに宿泊事業者さまを対象にしたリアル・セミナーを開催することにしました。

日程は、4月22日（土）15:30〜17:30
場所は、東京駅近くの会議室です。

詳しくは、こちらのご案内ページをご覧ください。

なお、今回のセミナーは、実際にメタバースへ入る際のアテンドをふくむため、限定６名の少人数募集としました。
同じようにアテンドできる方がいてくだされば、１回の募集人数も増やせますし、活動自体を大きなムーブメントにもしていけます。

その意味では、今回の募集は企画の発想と志を共有いただき、一緒に活動を進めてくれる仲間への呼びかけと言えるでしょう。
メタバースを活用して、新しい時代のビジネスをリードしたい方の参加をお待ちしています。

そして、「興味はあるけれど、他業種なので・・・」あるいは「場所や日程があわない」という方は、下記の連絡フォームからご一報ください。
一緒に、日本をおもしろくしていきましょう！

早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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世の中に、笑顔のあふれる人を増やしたい、と思っています。