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初参加のサタデーブックス読書会📗「サードプレイス コミュニティの核になる とびきり居心地よい場所」

こんにちは! たけぶち(@k_takebuchii)と申します! 下記noteを読んで以来、ずっと行きたかった古書店「サタデーブックス」/ 建築設計事務所「シン設計室」/ 私設図書館「シン図書館」。 今回サタデーブックス/シン図書館で開催される読書会に初参加しましたので、イベントレポを書いていきたいと思います! まだ参加されたことがない方にとって、何かしら参考になれば幸いです! 読書会イベント申し込み✍️僕はシン図書館の公式LINEから申込をしました。 現在は、月に

漫画『アオアシ』に学ぶ、OODAループチームの極意

「これからはPDCAサイクルよりOODAループだ!」というのを耳にする機会が増えました。 とはいえ、調べても、その価値がよくわからず🤔 OODAループの理解を深めるうえで『アオアシ』という漫画がいいと聞いて、読んでみることに。 読み進めていくと、、、オモシロい!!! OODAループに当てはめていくとさらに面白かったので、まとめていきたいと思います📝 そもそもOODAループとは?OODAループは、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐により提唱された戦略/理論です。空中戦に

1人1人格の終わり。いろいろな自分を生きるために

いつからこんなに息苦しい世の中になったんだろう。 SNSが登場し、個人のログ(履歴)が見れるようになった現在。「過去の言動に問題がないか、整合性がとれているか」が強く求められるようになっています。ゆらぎが認められない。 それに呼応するかのように、若い世代を中心に「普通の友だちとつながってる用」「オタク用」など複数アカウントを使い分ける人が増えてきています。 個人を生きる息苦しさへの対抗策であるといえるでしょう。 これからの時代、私たちは「自分」をどう扱っていけばよいの

建設的な場にするために心がけたいこと

日本最大級のボランティアプロジェクト「ふんばろう東日本支援プロジェクト」が大きくなっていく中、立ち上げ人である西條さんが、参加者に対して【重要:建設的な場にするために心がけたいこと】を送っています。 あらゆるチーム/組織のコミュニケーションに通じるものだと思うので、紹介したいと思います! (1)質問は気軽に、批判は慎重に 「批判をしてはいけない」ではなく、「批判は慎重に」というのが重要かなと思いました。 (2)抱えてから揺さぶる オフラインではできることが、リモートでは

クライシスマネジメントの本質 本質行動学による3.11 大川小学校事故の研究

東日本大震災が起きた2011年3月11日。 帰宅手段をなくした僕は、学校の教室で一晩過ごしました。余震の度に目を覚ましながら、夜を明かした記憶があります。 翌日帰宅してニュースを見ると、自分の想像をはるかに超えた被害に、言葉を失いました。 「復興するのに10年、20年では済まないかもしれないな...」 一緒にニュースを見ていた父親は静かにそう呟いていました。 あれから10年。 多くの児童が逃げ遅れて犠牲になった宮城県石巻市大川小学校の事故に関して、一冊の本が出版さ

本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」

先日、こちらのnoteを読みました。 夏目漱石の小説「門」。 その主人公が住む家の「間取り」を、Marmaladeさんは小説の内容から読み解いたそうです。 正直、今まで考えたことのない本の楽しみ方でした。内容を読むだけでなく、一冊の本を楽しみつくす素敵な試みだと思います! こんな風に、誰もが知る「本」というフォーマットを使って新しい遊びができないか?を最近考えています。 表紙があって。目次があって。ページをめくりながら進めていく感覚。途中でしおりを挟んだり。気になる

江戸はネットワーク

平賀源内はある文集で、こう書いたそうです。 論語の「徳、孤ならず、必ず隣有り」(意味:徳のある者は孤立しない、必ず同じ類の有徳の者が出てこれを助ける)をもじっており、「徳ある者も集まるが、馬鹿もまた集まり助け合う。天明文化は、賢人ならぬ馬鹿が寄りあつまって出来た文化だ。」という意を込めています。 「エレキテル」のイメージが強い平賀源内ですが、同時にネットワークを文化/学問の進歩に応用した人でもあります。 今回は、平賀源内も活用した江戸のネットワークについて書いていきます

ALLIANCE アライアンス―人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

↑の本の原著「The Alliance: Managing Talent in the Networked Age」の出版が2014年。 豊田章男会長(トヨタ自動車社長)が終身雇用の限界を述べる5年前です。早い。 昨今では、リモートワークも相まって、組織と個人の関係性はさらに変化しています。 今回は、そんな今だからこそ注目したい一冊。「ALLIANCE アライアンス―人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用」を紹介します! 本書のテーマ本書のテーマは、組織と個人が(終身雇用

海賊の経済学〜見えざるフックの秘密〜

小さい頃から、ヒーロー番組の「悪役」を嫌いになれなくて。 悪役が立てた計画を、毎回ヒーローが見事に崩していく。見るたびに「ヒーローのかっこよさ」と「悪役は悪役で頑張ったのに」の両方が残りました。積み上げたジェンガを壊した時の爽快感と罪悪感に近いかもしれません。 このモヤモヤについては、一冊の本で割と簡単に解消されたんです。 悪役がボケたものに、ヒーローはツッコんでるだけ。この構図で説明されると腑に落ちて、当時の気持ちの整理ができました。不思議ですよね😅 で、今日紹介す

働かないアリに意義がある

こんにちは。「アリとキリギリス」の話は、もともと「アリとセミ」の話だったとか。たけぶち(@k_takebuchii)です。 さて、今回はこちら。「働かないアリに意義がある」を紹介します! 表紙の雰囲気から「怠け者に優しい本なのかなあ」と考えていたら、予想外にアカデミックな内容でした。 できるだけかみ砕きつつ、紹介していきます! 意外と知らない「ムシの社会」とは?「働かないアリ」について語る前に、そもそもムシの社会がどう回っているかを把握しておく必要があります。 ムシ

ヒトデはクモよりなぜ強い

こんにちは。クモといえば幻影旅団を思い出しちゃう、たけぶち(@k_takebuchii)です。 今回はこちら。「ヒトデはクモよりなぜ強い」を紹介します! 一見すると、生物学の本みたいですが、内容は組織モデルを「クモ」と「ヒトデ」に例えて、それぞれの特徴を比較するものです。 それでは見ていきましょう! 「クモ」と「ヒトデ」の違いとは?早速ですが、組織モデルを「クモ」と「ヒトデ」に例えるとはどういうことなのか? 結論から言うと、中央集権型組織(クモ)と権限分散型組織(ヒ

エンジニアリング組織論への招待④~学習するチームと不確実性マネジメント~

こんにちは。たけぶち(@k_takebuchii)です。 久しぶりに「エンジニアリング組織論への招待」(著:広木大地さん)について共有します!! インプットの量が多いので、章ごとに重要なポイントをまとめていきます。今回は第四章「学習するチームと不確実性マネジメント」について。 第一章、第二章、第三章はこちら。 不確実性マネジメントとは?第一章から繰り返し述べられていることですが、本書のテーマは「いかに不確実性と向き合っていくか?」です。 本書では不確実性を以下の3つに

楽観的であいまいな空気と間柄。名著「失敗の本質」から学ぶ。

お疲れさまです。 感染リスクやコミュニケーションのストレス、先行きが見えない不安。いろいろネガティブな気持ちになりやすい時期かと思います。 こういう時は「なんで~ぐらいできないんだ?」「~はダメだ」「こんな時期に~するな」といった批判的な意見が拡散されがちです。 東日本大震災のときもそうでした。 今回、コロナウイルスに対する国際的な軽視はもちろん、組織レベルから個人レベルまで多くの失敗やミスがありました。これからも予期せぬ事態がおきるでしょうし、それに伴う失敗やミスが

人生は空騒ぎ。スタジオジブリ・鈴木敏夫に学ぶ仕事術。

見た瞬間にヒヤッとする。 SNS上が「自分」であふれる昨今、こういうことを言う人がいるんだなあと。就活で必死に「自分」を探していた僕には、耳の痛い言葉です。 鈴木敏夫はスタジオジブリの名プロデューサー。スタジオジブリを率いて、宮崎駿と作品を創り、世に送り出してきた。生半可な仕事じゃない。強烈な「自分」を出さなければ、やっていけなかったのではないか?不思議に感じた僕は、鈴木敏夫の仕事術について調べることにしました📝 自分を捨てる、他人を信じる鈴木敏夫は、アイデア出しから重