「戦略」と「戦術」の違い
「戦略」と「戦術」について、社会人3年目でやっと理解ができました。
そもそも「戦略」と「戦術」という考え方さえ知らずに社会人になりました。
理解を進めるために5つの視点で「戦略」と「戦術」をみたときの違いをまとめました。
①時間軸の違い
戦略や戦術は、現在から未来にかけて策定するものです。
現在から現状維持(衰退)の未来を目指すならば戦略は必要ありません。
今よりも良い未来を目指す時に戦略と戦術を策定する必要があります。
良い未来に向けた方針・方向性(戦略)を決めた後、未来を実現するための行動(戦術)を行っていく時間軸となります。
つまり、戦略を立てた後に戦術を実行していく時間軸になります。
②見え方の違い
戦略は成したいことに対する方向性のため、概念や考え方であり、目に見えるものではありません。
そのため、掲げてます!と公表しない限り周りには分かりません。
それに対し、戦術は実際に行動に起こします。
例えば、「今日は早く帰って本を読みたい」これを目的とした場合、戦術としては、定時に上がることと決めます。これは「定時に上がります!」と表明しなければ他人からは見えません。
しかし、戦術である「定時に上がる」ために、「いつもより1時間早く出社する」だったり、「席を立つ回数を減らす」など行動に起こし、他人から見て分かることが戦術となります。
③普遍性の違い
孫氏の兵法などは現在でも読まれていますが、書かれていることは戦術ではなく「戦略」のため、現代でも活用ができるのです。
④言葉の違い
今更、と思うかもしれませんが、とても面白く分かりやすかったのでピックアップしています。
【戦略】
戦いを略する為の方向性
【戦術】
戦略を具現化する為の術・方法論
戦略がないと、戦術は起こらないということです。
その他にも、比較したものを表にしました。
⑤担当者の違い
一般的な企業では、「戦術」を考えるのは経営者の仕事であり、「戦術」を実行するのは現場の仕事と捉えられています。
これはその通りではあるのですが、私はコンサルタントという職業上、「戦術」を考え、「戦術」をこなしていく必要がある立場です。
■まとめ
「戦略」と「戦術」の違いについて、本がたくさん出版されていますので、読めば理解がより深まると思いますが、まずは簡単にインプットし、理解したうえで本を読むことで自分の中に落とし込めるのではと思います。
比較するために図を使ったので、より分かりやすくなったかなと思います。
「戦略」が戦略になっていにないなんてことは、もう起こさない。
そう誓った私です。
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