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家庭を想像すること

考えることは自由だけど、全く何もないところから考え出すことは難しい。
たとえば、「はまねま」って何か知っていますか?


知らない人はきっと何か知っている情報と関連付けてみたり、過去に似た言葉に触れた事があったか、記憶を辿ってみたりしたのではないでしょうか。

知らなくて問題ありません。適当に打った文字です。


さて、学生時代にどのような家庭を築いていきたいか描いたことはありますか。

描いていた人はそれまでの経験や知っている人の話を踏まえて、自分はこんな家庭を築きたいと考えたのではないでしょうか。

全く見聞きしたことがないものを想像することは難しく、描くこともほぼできないと思います。
経験や知識が豊かな人ほど様々な選択肢の中から理想を思い描き、それを実現することができる。一方でそれが乏しい場合、人は限られた選択肢から描くことしかできないということだと思います。


なぜこんな話をしたかというと、先日学生と面接をした際に、転勤があることを触れたら「大丈夫です。」という返答をもらったのだが、何をもって大丈夫だと言っているのだろう。と気になったからです。

たとえば父親が転勤族だったため、自分もいろいろな場所で生活してしてきた。ということなら、転勤している自分の姿も思い浮かぶかもしれません。
転勤する子供の気持ちもわかり、それを想像したうえで「大丈夫」と返答できます。
しかしそうではない場合はどうでしょうか。

「大学で地方から出てきて一人暮らしにも慣れているので大丈夫です。」
ー 1人の時はいいかもしれないけど、結婚して子供ができた時のことを想像できていますか?


私の場合、父親が小学生頃からずっと単身赴任だったため、父親が不在の家庭というのは想像できました。
そして自分は単身赴任は嫌だと思っていたので、就職活動の時は転勤の確率が少ない企業かどうかは見極めていました。


転職の場合はすでに社会に出て、社内の様々な家庭を築いている人を見てきているので問題ありませんが、学生の場合、どんな家庭を築いていきたいかを想像したうえで、会社選びをしている人は少ないと感じます。

会社選びをする際、まず最初に思い浮かぶのがやりたい仕事か、能力が活かせる仕事か、給与がいいかなどではないでしょうか。


そもそも想像しないのではなく、想像できないのかもしれません。


学生時代に家庭を持つことについて学ぶ機会があったかといわれると無かったと思います。自分の親や親戚、友達の家の話を見聞きするくらいしかありませんでした。つまりその範囲くらいでしか想像ができません。

いきなり就職活動が始まり、急に社会に出され、家庭を築けと言われても、イメージがわいていなければ動き出すことも難しい。
そのためイメージしやすい仕事内容や、やりたいことを中心に会社を決めてしまいがちなのではないだろうか。


退職理由に「覚悟はしていたが子供ができて転勤は難しいと思った」といったものを見たことがあります。
これは想像はできていなかったということなのではないでしょうか。


これから就職活動をする学生には自己分析をする時に自分の好き嫌いや得意不得意、やりたいことといった仕事面だけを深掘りするは辞めて、どんな家庭築き、どんな人生を歩みたいか描いてみてほしいです。

描くことができないなら改めて親や身近な人、いなければ本だって良い、それこそnoteなんていいと思います。色々なことに触れて想像を膨らませてほしい。


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