備忘録 自分のための日記
喜びと悲しみが同居する場で働いているな、と
この仕事をしていてつくづく思う。
無我夢中で働いて、できる限り寄り添って、自分の感情にどっぷり浸っているわけにもいかないから、頑張って働くんだけど
それをやりすぎると、たまに自分の気持ちが置き去りになってどこにあるのか見えなくなってしまう時がある。
ほとんど寝れなかった夜勤明けの朝、傘をさしてふらふらと歩いた。
すぐに電車に乗りたくなくて、二駅分くらい歩いた。
ぼんやりしていると、頭の中で優しいハーモニカのイントロが鳴った。
高橋優の、悲しみのない場所。
この曲をいま聞きたいんだなと自分で気づいて、イヤホンを付けて再生した。
今日はこの曲が優しくて、優しくて。
自分が、社会人としての自分を保って働くために、ガチガチに固めた心を優しくほぐしてもらえたような気持ちになった。
あらわせなかった気持ちを、こうだったんだよね、と聴いてもらえるような優しさに、涙が出た。
今日出会った人にも、この曲のような言葉をかけられたらと思って、自分の未熟さとやるせなさにも、涙が出た。
音楽は、わたしを人でいさせてくれる。
心があって、喜んで、悲しむ、人。
音楽は、私を人に戻してくれる。
この感覚を絶対に忘れてはいけない。人と接する仕事をする、わたしとしての感性を持つ。私の足を地面につけておく。
感じることを麻痺させたほうが楽なことだってあるけど、わたしは自分にしかないこの感性を愛していくために、音楽を聴く。
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