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五條瑛『Patriot’s Casanova in YOKOTA 1』感想

 本作は五條瑛の代表的シリーズである「鉱物シリーズ」の主人公・葉山の上司である情報部長「エディ」が、将来有望な士官として極東日本にやって来たばかりの「ウォーレン」という若き大尉であった時の物語である。  「鉱物シリーズ」本編(鉱物の名を冠した作品)は、集英社(単行本、のち集英社文庫)で『プラチナ・ビーズ』、『スリー・アゲーツ』が出版された後、小学館文庫『スリー・アゲーツ 二つの家族』(上下巻)、『パーフェクト・クオーツ 北の水晶』、『パーフェクト・クオーツ 碧き鮫』として出

    • 五條瑛『Seoul Cat’s-eye 半島の猫目石』(鉱物シリーズ/ソウル・キャッツアイ)感想

       在日米軍のHUMINT担当情報分析官である葉山隆を主人公にした諜報小説、通称「鉱物シリーズ」。鉱物の名が冠された長編四部作の第3作目が、2020年8月、小学館文庫より五條瑛『パーフェクト・クオーツ 北の水晶』として発売された。(長編四部作とは『プラチナ・ビーズ』、『スリー・アゲーツ』、『パーフェクト・クオーツ』、『ソウル・キャッツアイ』の四作。)本作はオンデマンド、キンドルで2018年に発売された作品の、ファン待望の商業出版版である。本作を出版してくださった小学館文庫の英断

    五條瑛『Patriot’s Casanova in YOKOTA 1』感想

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