じぶんの苗字が全国で何位かわかるサイトがあり、見ていた。
１０００番台だった。検索条件を切り替えて出身である静岡県に絞ったら結構順位が上がって、しかも実家のある市がその苗字がいる市町村の第二位だった。五位くらいに沖縄が入っていたのが意外だった。沖縄にも、〇〇さんがいる。
感覚の更新がないのでかっこいい苗字に憧れている。結城とか安藤とか。どうして苗字って自作できないんだろう、と思うけどウィキペディアくらい簡単に書き換えられたらその方が困るのはわかる。
じぶんの苗字が角ばっていて好きじゃないからかんのとかいう嘘苗字を名乗っているんだけど、どうせ一生この苗字なんだよなと強く認識し出したら可哀想だと思ったのか勝手に愛着も湧いてきた。かんのって苗字は美しいので、実はかんのですって人いたら苗字をください。代わりにわたしのをあげます。

喉の調子が悪かったので栄養ドリンクを購入。キューピーコーワのカフェインゼロ。昔はそんなことなかったのに、すこしでもカフェインが入るとちょうどその入った量分くらいの時間入眠が延長されるようになってしまった。言うまでもなく、いまもそう。
栄養ドリンクって底上げされている弁当みたいに実際大して入っていない。それなのに移動の邪魔になる程度に重い。瓶が厚いからだ。こんなに瓶が厚い必要性あるのか？もうちょっとだけなら軽量化しても割れないんじゃないか？と瓶素人は思ってしまうが、玄人の意見はどうなんだろう。
栄養ドリンクほとんど飲んだことがなかったのに、関西に越してきてから不調を感じたら秒で買うようになってしまった。大体その場で飲んでしまうので、いまの数秒が２００円か、とつい時給計算をしてしまう。家で飲む時には、ケチくさいのはわかっているのだが、すこし水を入れて振ってまた飲んで、そこから捨てるためにゆすぎ始める。おかげで元気になったって思ったこともさほどないのに、何故か背中を預けてしまっている。
普段から朝晩と大病くらいサプリメントを飲んでいるので、たぶん栄養ドリンクに入っている栄養は既に取り慣れているはずだ。肝臓を酷使している。身体のどこかに裏切られるとしたらこいつだと思う。と、キューピーコーワの裏側を読んでみたらエゾウコギエキスっていうマジで知らない名前が成分表の一番上に来ていた。絶対摂取ってない。先輩って呼ばせてもらいますね。

オーブンレンジが壊れた。そう話すとピンポンが鳴り、じぶんの家にあったちょっといいオーブンを抱えた兄が映っていた日があった。
驚きながらドアを開けると重かっただろう、すぐにオーブンを靴箱の上に静かに置いて、手を洗い、先月購入したばかりのバタフライチェアに座りくつろぎ出した。わたしとも喋らず暫く携帯を触っていたので人の家に来て何してんだろうと思い「何しに来たん」と言ってしまうとこっちを見て「おい嘘だろ」と兄。確かに役目が終わっている人にかけるべき言葉ではなかったので、「持ってきてくれてありがとね」と言い直した。「いつでもいいよ」そこからすこし悩みごとの相談をした。
せっかく借りることができたので、オーブンで作れるものをたくさん作ってみようと軽い気持ちで始めたクッキー作りが妙な熱をもっている。元々偏食でそれを自覚したタイミングで強制的に直しが加わっているため、食事、特に外食やじぶんじゃない人間が作った料理がおいしいたのしいと思えるようになったのはここ三年くらいの話だ。未だに定食に白米はつけないし、低糖質じゃないパンもこないだ数年ぶりに食べた。だから自炊に対して「味が薄くできる」「低糖質低脂質なのにおいしい」くらいの軸しか持っていなかった。クッキーも、ラカントという砂糖の代わりになる低糖質物質を使ったお菓子を作りたくて作り始めた。アイスボックスクッキーなら簡単だと思った。一度作って、そのたのしさにハマり、いまはよりおいしく作りたくててんさいではあるけど普通の砂糖を使っている。もっとおいしいクッキーを焼きたい。溶かしたバターを使っていたが、練りバターと溶かしバターの比較動画を見てバターを練るようになった。いい小麦、いいバター、みたいなチートを使い出す日も近い。
食べ切れないという理由でクッキーを焼くのを辞めることも多いので、もらってくれる人もらってくれたら有難い。おいしいクッキーのレシピ知っていたら教えてくれたら有難い。電車で人と人の間の一つ空いてる席に座ろうとした時にはみ出てたスカート仕舞直してくれる人有難い。おすすめじゃない映画もツイートしてくれる人有難い。