伝説は盛りに盛られた結果に過ぎないかもしれないという話

ある時、友達Aちゃんに「すごいこと言ったね」と言われたことがある。私はすごいことをあまり言わないので「言ったかな…?」と思ってたら、友達Bちゃんに聞いた話として、私がBちゃんの彼氏(職業夢追い人)に、「あなたと違って起きてる時に夢は見ない」と言い放ったということだった。その時にはみんなスカッとジャパン的な空気になっていたとのことだった。

そんなわけはない。そもそもBちゃんの彼氏が何をしようがBちゃんの彼氏の人生だ。そんな人と付き合うのもBちゃんの人生だ。ただ、Bちゃんに相談されればそりゃやめとけとは絶対言う、それくらいのものだ。

ただその言葉には覚えがあった。私が好きなジパングの如月中尉(本当に好き、オタク的な意味で)が「あなたと違って起きてる間に夢は見ない」って言うシーンがあった。そして超お気に入りのシーンなので付箋を貼っていた(オタクなので)。そしてBちゃんにジパングを貸して、Bちゃんとこのセリフの話になった。Bちゃんと「彼氏に言ってやってよ〜」「そうだね笑言ってやるわ笑」って会話になった。そこまでだ。

なのにBちゃんが多少盛って、私が彼氏に直接言ったことになっていた。さらに言い放ったのあたりはAちゃんが盛っていた。あとその会にいた人達の中では私のオリジナルのセリフということになっていた。は、はずかしい。

そのセリフを考えて自慢げに吐いたと思われるのも、漫画のセリフをぱくったと思われるのも、キャラになりきったと思われるのもどれでも恥ずかしすぎる。使っているPCに如月中尉と名前をつけてることより恥ずかしすぎる。Aちゃんには丁寧に訂正しておいた。あと私はスカッとジャパンも別に好きではないのて、私の言うことは大抵もやっとしかしてないことも言っておいた。本当は会に参加していた全員に言って回りたいくらいだ。というか会に行けばよかった。

とりあえず、事件は盛りに盛られて原型を留めないこともあると言うことと、付き合いが悪いと思わぬところで困ったことになるってことが分かった。コロナ禍がさらにおさまったら前よりも飲み会に行こうと思った。

ちなみに、ジパングで一番好きなセリフは、如月中尉が角松に輸血をして「あんたの体を流れる血の4分の1は…同じA型 私の血だ」ってセリフで、これを言う機会はまだ訪れてない(いや起きてる間に夢は見ないも言ってない)。

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